日本の防衛白書、中露韓朝を同時に脅威視する異例さ=「軍事力増強と憲法改正のための口実」―中国メディア

Record China    2014年8月15日(金) 10時6分

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14日、中国メディア・新浪軍事は「軍事力を大規模増強する日本、中露韓朝を同時に脅威視する異例さ」と題した記事を掲載した。写真は2014年版「防衛白書」。

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2014年8月14日、中国メディア・新浪軍事は「軍事力を大規模増強する日本、中露韓朝を同時に脅威視する異例さ」と題した記事を掲載した。

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日本政府が5日に発表した2014年版防衛白書について、ロシア紙のロシースカヤ・ガゼータは、「中国の脅威を宣伝することが目玉だった日本の防衛白書が、今年はややエスカレートした」と報じた。

中国外交部の報道官は7日の記者会見で、「日本側のやり方は日本の現政権の非常にネガティブな対中認識、対中政策の方向性を改めて反映しており、日本側が公言する両国関係の改善を望むとの姿勢と矛盾する」と指摘。その上で、「日本の新版防衛白書は中国の正常な軍事力の発展と海洋活動に対してとやかく言い、中国の脅威を誇張している」とし、不満と反対を表明した。

新版防衛白書では、北朝鮮、韓国、ロシアについても触れている。

白書では、北朝鮮の軍事的な動きを「日本の安全に対する重大かつ差し迫った脅威」とした上で、「日本を含む関係国に対する挑発的言動を繰り返し、日本はもとより、地域・国際社会の安全保障にも重大な不安定要因となっている」と指摘した。

韓国をめぐっては、白書は竹島(韓国名:独島)を「日本固有の領土」と明記している。これを受け、韓国政府は「日本の理不尽な主張を受け入れることはできない」と抗議し、主張の撤回を求めた上で、「日本政府は日韓関係を改善したいと話しているが、両国関係を壊すような言動を繰り返している。これでは日本政府の発言に懐疑的にならざるを得ない」と表明した。

新版白書ではロシアについても紙幅を多く割いていることに注意が必要だ。ロシアのクリミア半島編入を「力を背景とした現状変更は、アジアを含めた国際社会全体に影響を及ぼす」と批判。また、外国軍機への緊急発進(スクランブル)のうち、ロシア向けが最も多く、前年同期と比べて8倍に膨らんだとしている。

台湾紙・旺報は「北方領土をめぐる争いにしろ、クリミア危機にしろ、日本政府が防衛白書でロシア脅威を述べるのは初めてだ」と伝えた。

シンガポール華字紙・聯合早報は「日本は中朝韓露すべてを安全に対する脅威とみなしているが、その本質は軍事力の増強と憲法改正のための口実であり、日本を『普通の国』とするのが最終的な狙いだ」と論じた。(翻訳・編集/NY)

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