武漢市内の彫像が一人っ子から三人っ子に、専門家「政策の宣伝のため」―中国

Record China    2024年1月2日(火) 18時30分

拡大

湖北省武漢市で、屋外に設置された家族を表現する彫像が最近になり、「一人っ子」から「三人っ子」に変更された。専門家は政策の変更によるもので、正常なことと説明した。

湖北省武漢市のメディアである長江日報はこのほど、同市の公園内に置かれている「家族の像」が、以前は親子3人の情景を表現していたのに、最近になって子が3人に増えたと報じた。同紙のSNSアカウントに多くの市民からコメントが寄せられたので知り、現場に足を運んで確認したところ、比較的新しいと思われる大人2人と子3人を表現した彫像を確認できたという。

彫像が設置されているのは、漢口江灘公園の野外劇場近くの川辺だ。近くで屋台を出していた人に尋ねたところ、かつては「家族3人」の像で、数年前からあったと教えてくれた。しかし12月下旬ごろに、「家族5人」の像に変わった。

長江日報にはかつて撮影した画像が残ったので確認したところ、向かって左側から子ども、成人男性、成人女性が並んで手をつないだ写真だった。しかし現在では、女性の右側に子ども2人が追加された像だ。

彫像の作者は国家一級美術師の称号を持つ郭雪(グオ・シュエ)氏だ。郭氏は、最初の彫像を制作したのは2017年で、一つの家族の姿を通じて、素晴らしい生活や未来に向けて歩むことを表現したいと意図したという。

郭氏によると、地元の管理部門が彫像のアップグレードを要望した。いろいろ考えた結果、特に視覚効果から考えて、作品中の女性の向かって右側に2人の子供を追加したという

華中科技大学人口・政策研究所所長の石人炳(シー・レンビン)教授はこの彫像について、「『一人っ子から三人っ子』への変更の発端は、三人っ子政策を宣伝するためだ。国の政策が変更されれば、関連する宣伝の形式と内容を調整するのは正常だ」と説明した。

2021年8月20日に開催された第13期全国人民代表大会(全人代)常務委員会第30回会議では、「中華人民共和国人口・計画出産法」の改正に関する決定が審議され、1組の夫婦が3人の子どもを産むことを認める改正案が可決された。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携