失業者の「再就職先」、中国のオンライン配車サービス市場が冷え込む―台湾メディア

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31日、台湾メディア・中央社は、中国で失業者の受け皿となっている配車サービス業界が飽和状態となり、収入や待遇が悪化していると報じた。

2023年12月31日、台湾メディア・中央社は、中国で失業者の受け皿となっている配車サービス業界が飽和状態となり、収入や待遇が悪化していると報じた。

記事は、中国本土で「仕事が見つからない人は配車サービスに行く」という話がもはや冗談ではなくなっており、経済の冷え込みや失業率の増加に伴って時間的拘束が少なく、参入の敷居が低い配車サービスドライバーが多くの失業者の「再就職先」となっていると紹介した。

その上で、実際に配車サービスに従事している運転手からは「今年に入って飲食業などから転身した人が多いが、消費の低迷に伴って配車サービスを利用する人が減り市場が供給過多となっており、収入が大幅に減少している。1日の収入が数年前の3分の1程度にまで落ち込んだ」との声が出ていることを伝えた。

そして、中国最大のオンライン配車プラットフォーム「滴滴」の財務報告書によって、21年3月から今年3月にかけてドライバー数が1300万人から1900万人へと43%増加した一方で、プラットフォームのアクティブユーザー数は3億8000万人から4億1000万人へと10%未満の増加にとどまったこと、20年12月から今年4月までのドライバーあたりの1日平均配車数も23.3台から10.2台に激減したことが明らかになったとした。

さらに、ドライバーは補助金の減額、手数料の増額、価格競争によって実際の収入はどんどん下がっており、生活環境も厳しい状況になりつつあることを紹介。上海の配車サービスドライバーが「1日最低8時間は運転しなければ自動車のレンタル料が払えない」と語り、お金を節約するために自分の車で寝泊まりして「1日15時間を路上で過ごしている」ことを明らかにしたと伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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