2023年12月28日、新華網は中国で初めてアムールヒョウがアムールトラに捕殺される事案が発見されたと報じた。

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記事は、黒竜江省牡丹江市にある東北虎・豹国家公園管理局が28日、同公園の琿春（吉林省）エリアでこのほどアムールヒョウの死体が見つかり、同局や警察当局、国家林草局東北虎・豹モニタリング研究センターによる合同調査グループが調査した結果、アムールヒョウがアムールトラに捕殺されるという珍しい事案であると判定されたことを伝えた。

そして、アムールヒョウの死体が見つかった現場は散らかっており、雪の上に横たわっていた死体の頭部や腹部、臀部には複数のかじられた痕跡が見られたと紹介。現場に残された足跡や戦闘の痕跡、捕食の習性などから、アムールヒョウは成年のオスのアムールトラによって撲殺され、かじられたものと推定できるとした。

また、同センターの馮利民（フォン・リーミン）副主任が「やられたのは8歳くらいのオスヒョウ。成年後にこのエリアで自分の縄張りを作り、複数の子供を繁殖してきた」と語り、今後さらに毛のDNAスクリーニングや爪痕の分析を進め、襲撃したアムールトラの特徴について最終確認を行うことを明らかにしたと伝えた。

記事は、アムールトラとアムールヒョウでは体重差が非常に大きく、通常はアムールヒョウがアムールトラと互角に戦うことはできないと紹介。東北虎・豹国家公園管理局の陳陽（チェン・ヨウ)副局長が「アムールトラがアムールヒョウを捕殺するのが見つかったのは今回が初めて。われわれの保護研究作業に観察のチャンスが与えられた」と語ったことを伝えた。（翻訳・編集/川尻）