日常ストレスと就職難にあえぐ中国の若者、「45度」を志向し始める―台湾メディア

Record China    2023年12月31日(日) 16時0分

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27日、台湾メディアNOWnewsは、就職難にあえでいる中国の若者の間で「45度」の生き方がはやりつつあると報じた。

2023年12月27日、台湾メディアNOWnewsは、就職難にあえでいる中国の若者の間で「45度」の生き方がはやりつつあると報じた。

記事は、新型コロナが収束した今年は中国にとって経済の大回復期となるはずが、実際は経済回復が鈍く、逆に青年の失業率が上昇し続ける事態に陥っていると紹介。今年の大学新卒者は過去最高の1158万人に達したものの、コロナ後の経済回復が不完全なために十分な雇用供給がされていないとし、7月中旬に国家統計局が発表した1〜6月の青年(16〜24歳)失業率が21.3%まで上昇したと伝えた。

そして、同局が8月に突然「統計作業の健全化、最適化」を理由に全国の青年失業率発表を停止したことに触れ、「青年の失業問題は数字の発表を止めることで解決できるものではなく、逆に不信を加速させることになる」と指摘。さらに、ここ数年の日常的なストレスやプレッシャーの高まりに近ごろの失業問題が加わったことで青少年の抑うつリスクが急上昇しており、ネット上では自殺の約束に関する書き込みが後を絶たない状況になっているとした。

その上で、中国の青年の間では近ごろ「45度青年」という言葉が流行しだしていると紹介。以前に流行した頑張らない「寝そべり」を0度、激しい内部競争にさらされる「内巻」を90度とし、その中間の「内部競争には巻き込まれない、かといって全く頑張らないわけではない」との心境や姿勢を示したものだと解説した。

記事は「45度青年」という言葉が生まれた現在の中国の若者を取り巻く状況について、上海財経大学の劉元春(リウ・ユエンチュン)学長が7月に「青年の失業問題は単なる周期的なものではなく、体系的、傾向的な問題だ。問題解決への真剣な取り組みをさらに10年先延ばしにすれば、経済の枠を超えたその他の社会問題をも引き起こし、政治問題の導火線になる恐れさえある」と警告したことを紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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