中国の大学院入学統一試験、8年ぶりに受験者が減少―シンガポールメディア

Record China    2023年12月31日(日) 12時0分

拡大

24日、シンガポールメディア・聯合早報は、中国の大学院統一試験受験者が8年ぶりに減少したと報じた。

2023年12月24日、シンガポールメディア・聯合早報は、中国の大学院統一試験受験者が8年ぶりに減少したと報じた。

記事は、中国で23〜25日に2024年度(24年9月〜25年8月)の大学院入学統一試験が行われ、今年の受験者数が前年より36万人(約7.6%)少ない438万人となり、8年ぶりに減少に転じたと紹介。新型コロナ期間中は21年度が377万人、22年度が457万人、23年度が474万人と受験者が急速に増えて過去最高を更新し続けた一方で、学歴のバブル化や学歴と雇用市場ニーズのアンマッチが問題視されてきたと伝えた。また、受験者減少の傾向はすでに遼寧省など一部地域で昨年から見え始めていたとも指摘した。

その上で、重慶市協和心理顧問事務所の譚剛強(タン・ガンチアン)所長が「経済の疲弊と学歴の価値低下が大学院試験受験者数が減少した主な原因。特にこの数年は、多くの院卒者が就職時に『収入と誇りが期待に見合わない、勉学に投じた時間や金額に見合うリターンが得られない』と感じるようになった」と分析したことを紹介するとともに、新型コロナ後の経済回復が思わしくないことで一部世帯の収入が減少したこと、ゼロコロナ政策が終わり海外渡航ができるようになり、留学を選択する学生が増えたことなども要因にあると伝えた。

中国では毎年年末に大学院入学統一試験を、翌年3〜5月に二次試験を実施。新学期は9月にスタートする。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携