2023年中国で最も人気の日本映画ランキング―中国メディア

Record China    2023年12月29日(金) 21時0分

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26日、中国の大手映画・ドラマ情報サイトの豆瓣が2023年に高評価だった日本映画のランキングを発表した。

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2023年12月26日、中国の大手映画・ドラマ情報サイトの豆瓣(douban)が2023年にユーザーからの評価が高かった日本映画のランキングを発表した。

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日本映画部門の1位は「サバカン」で、ユーザーからの評価は8.5点(10点満点)だった。同作は1980年代の長崎を舞台に、2人の少年が繰り広げる冒険とそれぞれの家族との日々を描いた青春ドラマで、主人公の少年の一人を演じた番家一路は第46回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した。主人公の両親を尾野真千子と竹原ピストルが演じたほか、大人になった主人公を草なぎ剛が演じた。

サバカン

2位は「さかなのこ」で、ユーザーからの評価は8.1点だった。同作は魚類に関する豊富な知識でタレントや学者として活躍するさかなクンの自叙伝を基に、「南極料理人」や「横道世之介」の沖田修一監督が映画化した作品で、主役を演じた女優のんは第32回日本映画プロフェッショナル大賞の主演女優賞を受賞した。

同点2位には「川っぺりムコリッタ」がランクインした。同作は「かもめ食堂」の荻上直子監督が19年に発表したオリジナル小説を松山ケンイチ主演で映画化した作品。孤独な青年がアパートの住人との交流を通じて社会との接点を見つけていく姿を描いている。「ムコリッタ」とは、仏教の時間単位の一つで、ささやかな幸せなどの意味もある。

4位は「メタモルフォーゼの縁側」で、ユーザーからの評価は8.0点だった。鶴谷香央理の漫画を原作とする同作は、ボーイズラブ漫画を通して、17歳の女子高生と75歳の老婦人が立場も年齢も超えて友情を育んでいく姿を描いている。第32回日本映画批評家大賞の作品賞のほか、老婦人を演じた宮本信子がダイヤモンド大賞(淀川長治賞)を受賞した。

同点4位には「PERFECT DAYS」がランクインした。同作はドイツのビム・ベンダース監督が東京・渋谷を舞台に主人公のトイレの清掃員が送る日々を描いた作品。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、主役の役所広司が日本人俳優としては「誰も知らない」の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞した。

PERFECT DAYS

6位は「ケイコ、目を澄ませて」で、ユーザーからの評価は7.9点だった。同作は耳が聞こえないボクサーの実話を基に、さまざまな感情の間で揺れ動きながらひたむきに生きる主人公と、彼女に寄り添う人々の姿を丁寧に描いた人間ドラマ。主人公を演じた岸井ゆきのは同作の演技が評価され、第46回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を獲得した。

7位は「今夜、世界からこの恋が消えても」で、ユーザーからの評価は7.8点だった。一条岬の同名恋愛小説を原作とする同作は、「ソラニン」など数々の青春恋愛映画を手掛けた三木孝浩監督が映画化した作品。ヒロインを演じた福本莉子が第46回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した。

8位は「ちひろさん」で、ユーザーからの評価は7.7点だった。Netflixとアスミック・エースが共同で製作した同作は、「ショムニ」の安田弘之の同名コミックを有村架純主演で実写化した作品。元風俗嬢であることを隠さず軽やかに生きる主人公ちひろの言葉や行動が、それぞれ事情を抱える人達の生き方に影響を与える一方で、ちひろ自身もさまざまな出会いを通して変わり始める姿を描く。2月23日の配信開始後、週間グローバルTop10(非英語映画)で3位にランクインしたほか、3月第1週時点では37の国と地域で今日の映画Top10にランクインを果たした。

同点8位には「美しい彼eternal」と「裸足で鳴らしてみせろ」がランクインした。「美しい彼eternal」は凪良ゆうによるBL小説を原作として放送された21~22年のテレビドラマの続編となる劇場版作品。テレビドラマ版に続いてダブル主演を務めた八木勇征と萩原利久は、アジア最大級のドラマの国際コンクール「ソウルドラマアワード」で、「アジアスター賞」でそれぞれ1位、2位を獲得した。「裸足で鳴らしてみせろ」は、寡黙な青年二人の愛と欲望の行方を偽りの旅と肉体のぶつかり合いを通して描いた青春映画で、PFF(ぴあフィルムフェスティバル)アワード2018でグランプリを受賞した工藤梨穂監督の商業映画デビュー作。第36回高崎映画祭で、工藤監督が新進監督グランプリを受賞したほか、主演の佐々木詩音と諏訪珠理が最優秀新進俳優賞を受賞した。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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