中国・江西省上饒市で男性が妻との間に生まれた3人の子どもについてDNA鑑定したところ、いずれも自身の子どもではないことが判明した。中国メディアの極目新聞が24日付で伝えた。

報道によると、長期間にわたって他の地域へ出稼ぎに出ていた陳（チェン）さんは2022年3月、妻が他の男性とホテルで不倫関係にあることを発見。その後、3人の子どもたちのDNA鑑定を行ったところ、いずれも陳さんの実子ではないことが判明した。

亀裂が深まる中、同年5月には妻が家に爆竹を投げ込み、驚いた陳さんの父親が適応障害を発症、現在も治っていない。3人の子どもは妻の実家に引き取られ、陳さんはそれ以来、会うことができていない。また、子どもの父親が誰なのかも判明していないという。

陳さんが同年7月に地元のテレビ局に出演して自身の境遇を語ると、視聴者から同情の声が多数寄せられた。

陳さんは自身のSNSアカウントで今月28日に妻らを相手取った民事訴訟の裁判が開始されることを報告。「裁判は相手を告訴するものだがこれは自分自身への裁判でもある。なぜなら私は両親に恥をかかせてしまったから」とし、「どんなに苦しく疲れていても、子どもや家族のために頑張って稼ぐことが一番うれしいことだった。だが、そんな素敵な思い出は今では単なる夢と化してしまった」と苦しい胸中を語った。

また、「この騒動にずっと悩まされてきた。納得できないので、法的手段で自分の権利を守る」とし、「子どもの実の父親にも出てきて、相応の責任を負ってもらいたい」と話している。（翻訳・編集/北田）