「デビッド・エイプ」や「POP MART」など中国のポップカルチャーIPが原宿に登場

人民網日本語版    2023年12月19日(火) 0時0分

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中国のデビッド・ユアン氏が創作する文化IP「デビッド・エイプ」をテーマとした個展が17日まで東京・原宿で開催されていた。

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中国のファッションの中心地である北京・三里屯太古里や杭州・万象城、さらに、ハンガリーの「2023アートマーケット・ブタペスト」などに登場した中国のアーティスト、デザイナーの袁澤銘(デビッド・ユアン)氏が創作する文化IP「デビッド・エイプ(中国語『大衛猿』)」をテーマとした個展が17日まで東京・原宿で開催されていた。日本だけでなく、タイや英国、マレーシアなどから来た来場者でにぎわい、中国ポップカルチャーIPの「海外進出」加速の縮図となっている。新華網が伝えた。

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デビッド・エイプシリーズの作品は日本初公開で、そのレプリカ版画や立体造型作品、アートトイといった約50作品が展示された。デビッド・エイプは、「孤独は人間の本質だが、孤独な人が共鳴することのできるスピリッツと出会うことができれば、より勇気を持って率直に孤独と向き合い、孤独の中に喜びさえ見出すことができるかもしれない」という袁氏の考えから誕生した。「デビッド・エイプは猿の姿でもあり、人間の姿でもあり、人間と自然の間にある『中間状態』でもあると同時に、どんなに孤独な二人でも共通点があるということを私たちに教えてくれる」と袁氏は話す。

個展会場には、グレーのボリューミーな毛並みのゴリラのようなデビッド・エイプのスピーカーが展示されており、好評を博した。このスピーカーは蔦屋家電でも販売されている。富山県から個展を見学しに来たという浜田潤太朗さんは、「スピーカーのデザインは絶妙で、かわいい。版画作品は色彩が美しく、意味深く、アートの魅力をしみじみと感じることができた」と話した。

個展は研美が運営するSOMSOC GALLERYが主催。SOMSOC GALLERYの東山研代表は、「個展を通して、東洋の近代アーティストがアジア文化の核心的価値観をベースにして創作し、東洋の特徴を備えながらも、近代の先進的スタイルにも満ちているアート作品を展示した。それにより伝承を基礎にしながら、アートのさらなるイノベーションを促進し、超越を実現している」とした。

個展は、日本の若者のポップカルチャーやストリートファッションの発信地である原宿にある中国発のデザイナーズトイメーカー「POP MART」日本1号店で開催された。


POP MARTが8月に発表した2023年1-6月期の決算によると、売上高は前年同期比19.3%増の28億1400万元(約562億8000万円)で、純利益は同比43.3%増の4億7700万元と、2022年12月期通期の純利益を上回った。

POP MARTの海外業務は急成長の勢いを保っており、香港・マカオ・台湾、海外事業の売上高は前年同期比約140%増の3億7600万元で、純利益は7889万元に達したことは注目に値する。また、IPが充実するにつれて、新たに誕生したIPも急成長を実現している。

日本1号店が2022年7月に原宿でオープンする前にも、「POP MART」はポップアップ・ストアや自動販売機、展示会といった業務スタイルで日本への本格的な進出のタイミングを見極めていた。また、日本市場における中国のデザイナーズトイの受容度を高めるべく、同社は上野陽介氏や大久保博人氏といった日本の著名なアーティストとコラボし、中国のポップカルチャーが日本において芽を出し、根付くよう取り組んできた。「POP MART」は現時点で、日本に直営店9店舗、自動販売機約20カ所を展開し、公式X(旧ツイッター)アカウントのフォロワーは2万7000人に達している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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