世界の海運業界は中韓2強対決、韓国は「造船の機密」守る―香港メディア

Record Korea    2023年12月16日(土) 8時0分

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中国メディアの環球時報は14日、「世界の海運業界は中国対韓国、ソウルは『造船の機密』を守る」とする香港英字メディア、サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を取り上げた。写真は上海の造船所。

中国メディアの環球時報は14日、「世界の海運業界は中国対韓国、ソウルは『造船の機密』を守る」とする香港英字メディア、サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を取り上げた。

記事はまず、「中国の造船業の急成長は、韓国にとって最愛の産業の一つに厳しい試練をもたらしている」と指摘。「中国が大型国産クルーズ船とLNG船の引渡式を行う中、韓国は高付加価値船製造における優位性の維持に努めながら、世界的な受注をめぐる競争を激化させている。一方、業界アナリストらによると、韓国は模倣されることによってビジネスを失うことを恐れ、造船の専門知識を秘密にしておこうとしている」とし、韓国船級協会上海事務所関係者の話として、「バリューチェーンの上位進出を目指す中国企業は、ノウハウを求めるために他の場所に目を向ける必要があるだろう」と伝えた。

記事によると、造船業は韓国の基幹産業だが、ハイエンド分野での優位性は、低コスト戦略と技術革新を採用することですでに多くの一般製造分野で隣国を上回る中国からの増大する挑戦に直面している。

韓国・釜山に本拠を置き、各種船舶向けハイテクナビゲーションや通信機器を製造するMRC社の技術研究員、カール・マーティン氏は、「中国の造船所は主流のばら積み船やコンテナ船の生産能力が高いのに対し、韓国の造船所は必要なスキルをより多く持っている」とし、「これにより両国は世界の造船セクターにサービスを提供できる完璧な組み合わせとなる。プレーヤーは皆、洗練された船を開発したいと考えている。私の経験によると、中国のエンジニアは習得がとても早い」と語る。

韓国は2020年末に事実上の技術輸出規制を実施した。この規制は、韓国産業通商資源部がまとめたコア技術リストの一部で、スーパーコンテナ船、LNGタンカー、大型クルーズ船、電気推進船などの高付加価値船や、先進エンジン、推進・自動化システム、船舶材料製造の核心技術などが含まれる。

中国の造船所は年間納品量と受注量で優れたパフォーマンスを見せている。英海運調査会社クラークソンによると、今年1~11月の世界全体の新造船発注量は3803万CGTだった。うち中国が2189万CGTで大部分を占める一方、韓国は前年同期比39%減の955万CGTだった。

記事は、上海海事大学海洋科学・工程学院の曽驥(ズン・ジー)教授の話として、「中国は国産LNG船向けに独自の技術を開発している。韓国企業が設計、モデル開発、基準設定、施工管理、ブランディングとマーケティングにおいて依然として主導権を握っていることを認めざるを得ないが、(韓国における)人手不足は大きな足かせとなっている」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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