新型コロナがまた拡大、専門家は向こう1カ月が感染ピークと予想―中国メディア

Record China    2023年12月13日(水) 8時0分

拡大

11日、騰訊網は世界各地で新型コロナの感染が再び拡大傾向にあると報じた。写真は北京市内の病院。

2023年12月11日、騰訊網は世界各地で新型コロナの感染が再び拡大傾向にあると報じた。

記事は、米国では2日までの7日間で新型コロナ陽性者数は前週比11.5%増、入院者数は同17.6%増、死亡者数は同25%増となり、乳幼児や小児、高齢者が多数救急搬送されたと紹介。オーストラリアオランダなどでは下水中に観測される新型コロナウイルスが過去最高の水準に達しつつあり、英国では新型コロナのランダム検査を再開したと伝えた。また、中国でも安徽省や上海市の医師から「感染者数が増えている」との声が出ているとした。

さらに、東南アジアでは特に急速に感染者が増えており、マレーシアでは9日までの7日間で11月の同時期の8.11倍に当たる1万2757人の感染が確認され、新型コロナ検査キットの在庫切れや品薄状態が各地で相次いでいると紹介。シンガポールでも2日までの7日間で前週より45%多い3万2000人以上の感染者が見つかり、タイでも同じ期間だけで11月全体の545件に迫る500件以上に達したほか、台湾では5日までの7日間で新型コロナによる死者は31人、重症患者は260人に達し、過去1カ月間で最も多くなったと伝えている。

そして、シンガポールの感染症専門家によると、今回の新型コロナ感染は約1カ月でピークに達する可能性があり、台湾の衛生局は来年2月10日の春節前後には1日当たりの感染者数が1万8000〜2万人に達する恐れがあるとの見通しを示していることを紹介した。

その上で、現在の新型コロナ感染の波はBA.2.86亜種の子孫であるオミクロン亜種JN.1の流行に関連している可能性が示唆されており、英国の免疫学者でマンチェスター大学のシーナ・クルックシャンク教授がJN.1は理論的にはヒトの細胞に結合しやすく、免疫回避能力が高いため、感染者数が増えているとの見方を示したことを紹介。シンガポール保健省は「集団免疫の低下、海外渡航者の増加、年末の旅行シーズンによる交流増加に起因しているのではないか」と見ていると伝える一方で、多くの国ではJN.1感染が重病を引き起こす可能性が高いという考えを支持する証拠はまだないと認識していることを紹介した。

記事は、世界保健機関(WHO)が11月下旬にBA.2.86やJN.1などを「注目すべき変異株(VOI)」に再分類し、12月1日には新型コロナに関するアドバイスを更新し、北半球の人々、特に高齢者、慢性疾患のある人、免疫不全の人は感染後の重症化を避けるために新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種を受けるべきだと強調したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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