「海洋プラスチックごみ削減」に向けた浙江省の模索―中国

人民網日本語版    
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国連「地球大賞」の選考過程で、浙江省の海洋プラスチックごみ対策の新たなモデル「藍色循環」が世界の2500件のプロジェクトの中から選ばれ、国連の環境保護分野の最高栄誉である同賞を受賞した。

先日発表された国連「地球大賞(Champions of the Earth Award)」の選考過程で、浙江省の海洋プラスチックごみ対策の新たなモデル「藍色循環(Blue Circle)」が世界の2500件のプロジェクトの中から選ばれ、国連の環境保護分野の最高栄誉である同賞を受賞した。

「藍色循環」モデルは2020年から浙江省で模索が始まり、「政府による誘導+市場による運営」を通じて、沿海の人々を海洋プラスチックごみの回収に取り込み、プラスチック産業チェーン企業と共同で「藍色連盟共富基金」を設立し、価値の二次分配を行い、環境保護と人々の所得増加という「ウィンウィン」を実現した。

漁船が満船で帰港すると、漁師は新鮮な魚介類を市場に送り届けるだけでなく、プラスチック容器やペットボトル、ビニール袋などのプラスチックごみを、海洋プラスチックごみ収集・保管拠点「小藍之家」に送り届ける。プラスチックごみの中には、船内の作業や生活で発生したごみもあれば、操業中に回収した海洋ごみもある。

「小藍之家」では、担当者がペットボトルの重さを量り、スマホアプリ「藍色循環」に登録し、トレーサブルなQRコードを生成する。手順に従い一連の操作を終えると、一般の廃棄ペットボトルよりも高い価格で買い取り、料金が支払われる。

「藍色循環」モデルは、ブロックチェーンとIoT(モノのインターネット)技術を応用し、海洋プラスチックごみの回収、再生、再製造、再販売の全過程の可視化とトレーサビリティを確保することで、海洋プラスチックの国際的な付加価値認証及び高付加価値資源活用の基礎を築いた。

現在、「藍色循環」には企業237社と船舶1万200隻が加わっている。沿海の女性や高齢者、漁業者も積極的に参加しており、参加者数は延べ6万1800人に達している。「藍色循環」プロジェクトは、累計でプラスチックごみ2254トンを含む計1万900トンの海洋ごみを回収・処理し、炭素排出量を約2930トン削減し、近海の環境を効果的に改善した。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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