中国メディアの参考消息は9日、米上院議員が中国産ニンニクの国家安全保障に与える影響について米商務省に調査を要求したことを受け、ネット上では「暇なの？」との声も聞かれるとする香港ニュースポータル、香港01の同日付記事を取り上げた。

記事は「中国は生鮮・冷凍ニンニクの最大の輸出国であり、米国がその主要市場だ」とした上で、英BBCの報道を引用し、対中強硬派のリック・スコット米上院議員（共和党）がジーナ・レモンド米商務長官に宛てた書簡で、中国産ニンニクについて、不衛生な生産方法を理由に安全ではないと主張したことを取り上げた。

記事によると、スコット氏は「外国で栽培されたニンニク、特に中国で栽培されたものの品質と安全性に対する深刻な公衆衛生上の懸念」を強調し、オンラインのビデオや料理ブログ、ドキュメンタリーで「下水での栽培」を含む実践が「詳細に記録されている」と主張。米商務省に対し、特定の輸入品が米国の安全保障に及ぼす影響に関する調査を認める法律に基づいて行動を起こすよう求めた。

記事は、スコット氏の主張について、米掲示板サイトのレディットに利用者から「暇なの？」「スコット氏（の名前）を目にしたらそれ以上読み進める必要はない」「共和党のどの愚か者の意見かと思ったら、スコット氏だった」などのコメントが寄せられたと伝えた。

記事によると、BBCは、科学的問題の普及と解説に努めているカナダのマギル大学の科学社会事務局が2017年に発表した文書で、中国で下水がニンニク栽培の肥料として使用されているという「証拠はない」とし、「人類の排泄物は動物の排泄物と同じくらい肥料として効果的だ。農作物を栽培する畑にし尿を散布するのは魅力的ではないが、思っているより安全だ」と述べたことに触れた。（翻訳・編集/柳川）