華為技術（ファーウェイ）で、同社端末BG（ビジネスグループ）の最高経営責任者（CEO）とスマート自動車ソリューションBU（ビジネスユニット）会長などを務める余承東常務役員は9日、同社は来年（2024年）には革命的製品を出して業界の歴史を書き換えると発言した。

広東省東莞市内にある同社の松山湖基地で開催した提携先などを招いた年次総会で発言した。「来年にはけん引力、刷新力が非常に強い革命的な製品を出します」「皆さまはその時に、私どもがこの業界の歴史をどのように書き換えるかを見ることになります。常に多くの人々の期待を超えて、他の人には思いつかないことや思いついてもできないこと、さらには、他の人が念頭に置く勇気を持てないことをやっていくことを願っています」と述べた。

余常務役員はさらに、来年には鴻蒙（ハーモニー）OSのネイティブアプリ（専用アプリ）と他にはない体験をもたらす製品を発売すると予告し、ハーモニーOSは「中国全体の端末系OSの真の王者になる」と述べた。

ファーウェイについてはこれまでに、アンドロイドとの互換性がないハーモニーを来年に発売する可能性があると伝えられていた。澎湃新聞は11月20日付で、ハーモニーOSの新バージョンについて「あるファーウェイ関係者が、発売時期はまだ不確定だが、将来的にはiOS、ハーモニー、アンドロイドがそれぞれ独立した3つのシステムになると述べた」と報じた。

証券時報も最近になり、「ファーウェイ内部にアンドロイドと互換性のないハーモニーのバージョンを発売する計画があるのは確実だ」と報じた。ただし、会社内部でも関連する通知がまだ出ておらず、具体的な時期は明らかでないという。

余常務役員は9月25日の秋の新製品発表会で、「ハーモニーのネイティブアプリが全面スタートする。次のバージョンのハーモニーOSの開発者向けプレビュー版を、2024年第1四半期（1－3月）に発表する」と述べていた。

ファーウェイは年次総会で、40社とハーモニーの生態構築協力契約を締結した。締結相手は小紅書、招商銀行、携程旅行（シートリップ）など、アプリやサービスを提供する事業者だった。（翻訳・編集/如月隼人）