2023年12月、オーストリアのウォルフガング・シュッセル元首相が「中国を理解する」国際会議に出席するため中国・広州を訪れ、中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ/CMG）記者の独占インタビューに応じました。シュッセル氏はその際、「デカップリング」は非常にマイナスの影響を生むだろうとの見解を示しました。

シュッセル氏は中国に対する誤解をいかに解消するかについて、コンタクトと意思疎通を重ねる重要性を明言した上で、「中国を理解する」国際会議を例にとって、「素晴らしい議論、オープンで率直かつ透明性のある議論が行われた」と述べました。

中国の現代化の道をどのように見るかについて、シュッセル氏は「今回の会議を通じて、私は中国が二つの方向に向かって発展していることを理解した。一つは国内市場の発展、特に全国統一大市場の建設である。もう一つは、中国が質の高い発展を追求し、より多くの質の高い製品を創造していることだ」として、「将来の最も重要な資源は若い世代であり、そのため、私は中国が成功を収めるチャンスは大きいと見ている」との見方を示しました。

一部の国がとっている制裁、一国主義および中国との「デカップリング」と「デリスキング」のやり方について、シュッセル氏は、「『デカップリング』という考え方はばかげている。それはわれわれを貧しくするからだ」として、「『デカップリング』は非常にマイナスの影響を生むだろうし、『デカップリング』が起こるとは思えない」との考え方を示しました。　

シュッセル氏は中国とオーストリアが今後さらに協力を強化することに自信を示し、協力分野は「まずグリーン・環境保護技術分野であり、次に観光業、特にウインタースポーツになる」と見ています。（提供/CRI）