中国の漢文帝霸陵、「2023年度世界考古学的発見トップ10」に入選

人民網日本語版    2023年12月10日(日) 5時0分

拡大

考古学雑誌が「2023年度世界考古学的発見トップ10」を選出し、陝西西安漢文帝霸陵で見つかった動物殉葬坑が中国から唯一入選した。写真は動物殉葬坑で見つかったジャイアントパンダの骨。

(1 / 2 枚)

陝西省文物局の6日の発表によると、考古学雑誌「ARCHAEOLOGY」(2024年第1号)が「2023年度世界考古学的発見トップ10」を選出し、陝西西安漢文帝霸陵で見つかった動物殉葬坑が中国から唯一入選した。情報によると、漢文帝霸陵の考古学的成果は、「2021年度全国10大考古学的新発見」「2021年陝西省6大考古学的発見」に続き、この栄誉を手にした。中国新聞網が伝えた。

その他の写真

漢文帝霸陵は陝西省西安市灞橋区狄寨街道(エリア)江村東部にある白鹿原の西側に位置し、その北東約800メートルに竇皇后陵が、南西約2000メートルに薄太后南陵がある。霸陵と南陵の周辺の大型外蔵坑からは各種陶俑、陶器、鉄器、銅器、金銀器、馬の骨など、漢代の貴重な文化財が数多く出土した。比較的離れた位置に複数ある小型殉葬坑からは、陶棺やレンガ塀、木製の外棺などの葬具や、陶容器や陶俑などの副葬品が出土したほか、多くの珍しい動物の骨が見つかっており、漢文帝時代の宮廷の地下動物園のようだ。


考古学者は霸陵で23カ所の動物殉葬坑を発掘し、鳥類2種と獣類9種の計11種の動物を発見した。いずれも希少な野生動物で、現在でも熱帯もしくは亜熱帯地域で生息するインドヤギュウ、マレーバク、マクジャクなどの動物の他に、「秦嶺四宝」のうち三宝であるキンシコウ、ジャイアントパンダ、ターキンも含まれていた。インドヤギュウ、マレーバク、ターキン、トラは陝西省で初の発見となった。南陵では55カ所の殉葬坑が発掘され、殉葬動物には鳥類、獣類、爬虫類が含まれている。初歩的な鑑定によると、発見された動物は鳥類18種、爬虫類1種、獣類(哺乳類)11種の計30種。イヌワシ、マクジャク、ミミキジ、タンチョウヅル、キンシコウ、アカゲザル、トラ、スマトラカモシカ、サイガ、ニホンジカ、ノロなどの30種の希少な野生動物の骨が含まれている。うち最も重要なのは、陝西省で初めて見つかった爬虫類カメ目リクガメ科のエミスムツアシガメと鳥類サイチョウ科のジサイチョウ属の鳥だ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携