甲骨文字1文字解読で賞金200万円?最新リストが公示―中国

人民網日本語版    2023年12月7日(木) 9時30分

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中国文字博物館は11月30日、「甲骨文字解読優秀成果第2期募集・選出の奨励に関する公告」に基づいて、「甲骨文字解読優秀成果第2期募集 キャンペーンの受賞者リスト」を発表した。

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中国文字博物館は11月30日、「甲骨文字解読優秀成果第2期募集・選出の奨励に関する公告」に基づいて、「甲骨文字解読優秀成果第2期募集 キャンペーンの受賞者リスト」を発表した。

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リストは11月30日から12月6日までの1週間公示されている。甲骨文字解読専門家委員会が審査を行い、優秀成果として、一等賞2件、二等賞3件の合わせて5件が選出された。

中国文字博物館が2019年5月に発表した「甲骨文字解読優秀成果第2期募集・選出の奨励に関する公告」は、奨励基準として、「未解読の甲骨文字を解読し、専門家委員会の鑑定の結果、解読が認められた研究成果に対して、1文字当たり10万元(約200万円)の賞金が授与される。論争のある甲骨文字を新たに解読し、専門家委員会の鑑定の結果、解読が認められた研究成果に対しては、1文字当たり5万元の賞金が授与される」としている。

甲骨文字を解読すると「懸賞金」として10万元もらえるという甲骨文字研究を促進するこのキャンペーンはこれまで、社会で幅広く注目を集めてきた。


中国文字博物館は、2016年10月から2019年10月にかけて、甲骨文字解読優秀成果の募集を2期に分けて開催してきた。2017年9月30日の時点で、論証報告65編の応募があった。最終審査を経て、復旦大学の蒋玉斌氏が一等賞1編を獲得して、賞金10万元を手にした。また、清華大学の王子揚氏が二等賞1編を獲得して、賞金5万元を手にしている。

その後、第2期が開催され、2019年10月31日の時点で、論証報告84編の応募があった。第2期の甲骨文字解読優秀成果の一次審査は終了しており、現在最終審査が進められている。

学者の統計によると、現時点ですでに発見されている甲骨文字は約4000文字で、そのうちすでに意味が解読できたのは約3分の1という。蒋氏は「簡単な甲骨文字はすでに解読されている。まだ解読されていないのは、複雑であるほか、文章にもなっていないため、難解な甲骨文字ばかり。甲骨文字を解読する上で大変なのは、既知の情報があまりに限られており、『既知』と『未知』の間の架け橋を掛けるのが非常に難しい点だ。さらに、先の見えない作業をコツコツと続けるというのは本当に大変で、本当に知りたいという思いや、続ける忍耐力が無ければ、新たな成果を手にすることはとても難しい」としている。

現在、中国の多くの高等教育機関が古文字学関連の学部の学科を開設し、予備人材チームが少しずつ充実するようになっている。蒋氏は「甲骨文字解読というのはいばらの道であるものの、一人でも多くの若者がそこに身を投じ、共に前進することを願っている」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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