自由を求めてタイに移住する中国の若者たち―仏メディア

Record ASEAN    2023年12月6日(水) 9時0分

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4日、仏RFIの中国語版サイトは、自由を求めてタイで新たな生活を始める中国の若者に関する記事を掲載した。

2023年12月4日、仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版サイトは、自由を求めてタイで新たな生活を始める中国の若者に関する記事を掲載した。

記事は、今年5月に銀行員を辞めて上海での憂鬱(ゆううつ)な生活に終止符を打ち、のんびりとしたライフスタイルと金色に輝く仏教寺院で知られるタイのチェンマイに夫とともに移住した26歳の女性、陳(チェン)さんを紹介。陳さんが「新型コロナ流行の中、自由を求める気持ちが強くなった。人生は短いのだから、何かに挑戦したい」と語り、夫も「中国ではいい大学に行って、いい仕事に就いて、公務員になることばかりが話題になっている」と指摘したことを伝えた。

そして、タイに移住する中国の若者が増えているのは、抑圧的すぎる中国社会に嫌気がさした、あるいは大国で報われない仕事に就くのを拒否したいからだと指摘。新型コロナによる世界で最も厳しい縛りを経験した若者たちは高い購買力を生かしてより良い生活環境を享受でき、しかも欧米よりもビザ取得が容易なタイに逃げることを選ぶようになったのだとした。

また、昨年1月には中国のSNS微博にて「タイに移住する方法」という検索が1日に30万回以上も行われたことが注目されたほか、「移住」のキーワード検索が日常的に行われており、1日に何億回も繰り返されていると紹介。この現象について社会人類学者からは「中国を離れたいという願望が急に高まったのだと思う。以前の世代は海外で金持ちになりたいと考えて移住したが、新しい世代は自分のアイデンティティーのために移住を考えている」という考察も出ていると伝えた。

記事はさらに、新型コロナ期間中にタイを訪れて国境閉鎖のために中国に戻ることができず、そのまま帰らないことを決めた31歳の男性を紹介。現在友人とチェンマイで民宿を経営し、毎日ジムに通い、子どもの頃からの夢であった料理とギターを習っているという男性が「中国では生活リズムが速すぎて、やりたいことをやる自由がない。ここでは考える時間がある」と語りつつ、「時間がたつにつれてタイでの生活に満足できなくなってきた。文化、仕事、お金の面で、中国やチェンマイよりも優れている先進国に行きたい」との願望を口にしたと伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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