中国の極超音速ミサイル、米ステルス爆撃機「B-21」を撃墜可能?―中国メディア

Record China    2023年12月6日(水) 7時0分

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1日、中国メディアの観察者網は、米国の最新ステルス爆撃機B-21について、中国の科学者が戦闘シミュレーションにより撃墜可能との判定を下したとする文章を掲載した。

2023年12月1日、中国メディアの観察者網は、米国の最新ステルス爆撃機B-21について、中国の科学者が戦闘シミュレーションにより撃墜可能との判定を下したとする文章を掲載した。

文章は、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが11月27日、「中国の科学者が最近実施した戦闘シミュレーションで、中国軍がB-21の行方をいち早く突き止めただけでなく、撃墜に成功した」と報じたことを紹介した。

そして、11月10日に初飛行に成功した米国の新世代ステルス爆撃機B-21について、亜音速飛行にとどまるものの、中国軍との戦闘に特化した敵の防空能力内に侵入する制空(PCA)戦略で中心的な役割を果たすことが期待されており、「蚊ほどの小さい」と言われるレーダー反射信号による高度なステルス能力で敵陣の裏をかき、大量のミサイルや爆弾を発射して中国軍の中核的な防衛力を弱めることが想定されていると解説した。

その上で、サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じた内容として「西北理工大学の研究チームが行った戦闘シミュレーションでは、機体をスマートスキンで覆った中国軍戦闘機は仮想戦域に移動する際、レーダーをオフにし、無線電波の沈黙を保ったまま周囲の空域状況把握力を保つことができることが分かった。また、超音速の巡航速度を持つ中国のステルス戦闘機と無人偵察機は、B-21よりはるかに速く飛ぶことができる。さらに決定的なのは、中国の戦闘機が使用する極超音速ミサイルはステルス機を追尾して撃墜する特殊機能を持っていること。新型の固体燃料を使用したインパルスエンジンを持つ新世代の空対空ミサイルは飛行中に自在な出力調整ができ、宇宙に近い空間に突入した後に非常に高速で上空から敵機を攻撃できた」と伝えた。

さらに、研究者らが現在主にパイロットに依存している空軍の戦闘について、今後人間のパイロット、ドローン、ミサイルの間で迅速な判断を下し行動するためのAI技術が必須になると指摘し「戦闘シミュレーションではAIにより中国のミサイルが発射直後に急旋回した。AIは以前は実現不可能と考えられていた攻撃計画を立てられるようになるのだ」との見解を示したことを紹介している。

文章は、サウスチャイナ・モーニング・ポストによる報道の真偽はわからないとした上で、「いずれにしても中国は米国のB-21を見くびってはならない。この報道は少なくとも、中国軍がさまざまな技術的手段で米空軍のステルス優位に対抗する方法を模索していること、さらには人工知能の助けを借りて『追い抜き』を実現する見込みであることを裏付けている」と評した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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