中国の国産有人飛行船が審査に合格

人民網日本語版    2023年12月5日(火) 9時30分

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中国民用航空中南地区管理局は湖北省荊門市でAS700有人飛行船型式合格認定プロジェクト審査会議を開き、同飛行船がすでに設定された適用基準に合致しているとの見方を示し、型式証明の発行を提案した。

中国航空工業集団によると、中国民用航空中南地区管理局はこのほど、湖北省荊門市でAS700有人飛行船型式合格認定プロジェクト審査会議を開き、同飛行船がすでに設定された適用基準に合致しているとの見方を示し、型式証明の発行を提案した。新華社が伝えた。

同飛行船は航空工業特殊飛行器研究所が独自に研究開発した民間用有人飛行船だ。同プロジェクトは2018年6月に立案され、同年8月に実施された。1機の技術検証船と2機の耐航性検証船の計3機を生産する。同飛行船の研究開発は中国内外の低空観光市場の需要に基づき、「1機多型、シリーズ開発」の設計理念に基づき行われ、将来的には主に観光、空中広告、航空物理探査、緊急救援、海洋モニタリング、貨物輸送などの分野に用いられる。

同飛行船の内部は操縦室、乗員室、動力燃油室に分かれる。最大航続距離は700km、最大航続時間は10時間、最高飛行速度は100km/h。同飛行船は軽量高分子カプセル型材料と高信頼性引き裂き防止構造を採用し、ヘリウムガス安全弁で過剰圧力を防ぐ。エンジン2基もしくは操縦システムがコントロールを失った場合でも安全に着陸できる。推力偏向制御により、同飛行船はホバリングと短距離離着陸を実現でき、離着陸場の建設が容易になった。巡航状態の1時間当たりの燃費は45リットル。

航空工業集団の関係責任者は、「同飛行船の研究開発の成功により、中国の有人飛行船の開発能力と技術水準が向上し、有人飛行船の製品研究開発体制と耐航適合性技術体制が徐々に構築され、中国の汎用航空産業と観光設備製造業の発展が推進されることになる」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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