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瓦里関世界大気バックグラウンドステーションによると、過去10年のCO2濃度の平均絶対増加量は2.16ppmで、世界の同期を下回った。資料写真。
中国気象局が1日に発表した「2022年中国温室効果ガス報告(総第12期)」によると、2022年、青海省に位置する瓦里関世界大気バックグラウンドステーションが観測した二酸化炭素(CO2)の濃度は21年比約2.3ppm上昇し、世界の上昇幅とほぼ同等だった。過去10年(2013−22年)のCO2濃度の平均絶対増加量は2.16ppmで、世界の同期(2.46ppm)を下回った。衛星リモートセンシングモニタリングによると、中国の22年の陸地エリアの大気中の二酸化炭素濃度の平均増加量は過去10年の平均絶対増加量を大きく下回った。光明日報が伝えた。
中国の温室効果ガスモニタリング状況の発表は12年連続。 同報告によると、瓦里関世界大気バックグラウンドステーションが22年に観測したCO2、メタンガス、亜酸化窒素の濃度は北半球中緯度地域の平均濃度とほぼ同等だった。メタンガスの濃度は21年より約14ppb上昇し、世界の同期(16ppb)をやや下回った。また、22年度の中国6エリアのバックグラウンドステーションのCO2とメタンガスの濃度は、21年度と比べ大半が増加傾向を示した。
中国気象局は1980年代より1つの世界大気バックグラウンドステーションと6つのエリア大気バックグラウンドステーションからなる大気バックグラウンド観測ステーションネットワークを相次いで完成させた。これにより中国は京都議定書の7大類・30種類余りの温室効果ガスの観測を実現した。中国気象局は将来的に観測能力をさらに高め、中国の16カ所の気候重要エリアをカバーし世界の主要緯度帯に広がる全要素温室効果ガスバックグラウンド観測基幹ネットワークを形成する。そして25年には、より高性能の世界温室効果ガスモニタリング装置を搭載した風雲3号気象衛星08星を打ち上げる計画だ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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