2023年11月29日、韓国・チャンネルAによると、韓国の釜山が2030年国際博覧会（万博）の誘致に失敗したことをめぐり、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が「全て大統領である私の不徳の致すところだ」と謝罪した。

記事によると、尹大統領は同日、ソウルの大統領室から生中継し、誘致失敗に関する談話を発表した。尹大統領は「96カ国の首脳と約150回会い、数十カ国の首脳と電話もしたが、官民で接触しつつわれわれが感じた立場に対する予測が大きく外れた」と説明。「われわれは本当に一生懸命活動した。それをうまく指揮し、誘致を引き出すことができなかったのは大統領である私の不徳の致すところだ。釜山市民をはじめ国民の皆さんを失望させてしまい本当に申し訳ない」と謝罪した。

また「釜山への万博誘致は単純に釜山のためだけではなく、均衡ある発展を通じて飛躍的に成長するための試みだった」とし、「万博誘致には失敗したが、ソウルと釜山を両軸とする均衡発展戦略はこのまま推進していく」と強調したという。

博覧会国際事務局（BIE）は28日に仏パリで開催した総会で、2030年国際博覧会の開催地をサウジアラビアのリヤドに決定した。リヤドは1次投票で規定の3分の2超となる119票を獲得し、釜山（29票）とイタリアのローマ（17票）に大差をつけて勝利した。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「何もしなくても韓流パワーで30票は得られたはずなのに、たった29票。本当に恥ずかしく、腹立たしい」「サウジ119票、韓国29票って…。国民の税金でさんざん海外を飛び回っていたのに」「29票はあまりに衝撃だった」「韓国の地位から考えて、今回の結果は政府レベルで何の努力もしなかった証拠だ」「タダで世界一周旅行がしたかっただけ。国民はみんな分かっている」など厳しい声が上がっている。（翻訳・編集/堂本）