eコマース大手の拼多多、株価躍進でジャック・マー氏も祝福―香港メディア

Record China    2023年11月30日(木) 18時0分

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香港メディアの香港01は11月29日、拼多多(Pinduoduo)の時価総額がJD.comのほぼ4倍となり、eコマース最大手のアリババに「あと一歩」まで迫っていると伝えた。

香港メディアの香港01は11月29日、eコマース大手JD.com(京東)の時価総額が年間700億ドル(約10兆3097億円)下げた一方、拼多多(Pinduoduo)の時価総額はJD.comのほぼ4倍となり、eコマース最大手のアリババに「あと一歩」まで迫っていると伝えた。

記事は、「今年の『ダブルイレブン』のビジネスは、JD.comにとって満足いく結果でなく、同社の香港株と米国株は共に急落し、年間で700億ドルの下げを記録した」とし、「これに反してPinduoduoは不利な状況のなか急騰した」と伝えた。

Pinduoduoが11月28日に発表した2023年第3四半期決算報告によると、売上高は前年比93.9%増の688億4000万元(約1兆4300万円)に達した。決算報告発表後、同社の米国株は取引き開始後18%以上急騰し、終値は139米ドル(約2万472円)、時価総額で1847億米ドル(約27兆2028億円)となった。記事は、「アリババの時価総額が1974億米ドル(約29兆732億円)、JD.comは446億米ドル(約6兆5680億円)であるため、Pinduoduoの時価総額はJD.comの4倍規模になった」と指摘した。

記事は、大手eコマースのアクティブユーザーについて、「2020年11月時点で、トップのタオバオが9億1700万人、PinduoduoはJD.comを上回り6億7100万人に達し、JD.comは2~4億人で推移した」と指摘。「このデータは間違いなく人々にeコマースの状況を再検討させ、Pinduoduoの台頭は人々が新たなチャンスや挑戦と受け止めた」とし、「JD.comがeコマースにおける主導的地位を維持するためには、競争が激化する情勢において、いかにイノベーションを推進するかについて熟考する必要がある」と分析した。

中国メディアの澎湃新聞は、アリババ従業員の話を引用し、同社創業者のジャック・マー氏がパートナーとして発信した内部電子メールを紹介した。マー氏は、「とても良い。イノベーションについて、より建設的な意見や提案を出してください。アリババの従業員はみな見て、聞いていると信じています。アリババは変化し、改革することができると固く信じています。すべての偉大な企業は冬の時期に生まれました。AIを利用したeコマースは始まったばかりで、それは誰にとってもチャンスであり、挑戦です。Pinduoduoが過去数年間実施してきた意思決定や経営努力を祝福しなければなりません。あなたたちはみな素晴らしいですが、来年の成功のために改革できる人、いかなる代償や犠牲もいとわない組織は尊敬されます。私たちの使命とビジョンに立ち返り、全員で頑張ろう!」とアリババ従業員を激励した。(翻訳・編集/榊原)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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