独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは27日、「ドイツの自動車関連調査会社がこのほど発表した報告書によると、中国は1～9月の自動車輸出台数で日本とドイツを上回り、今年世界最大の自動車輸出国になる見通しだ」とする記事を掲載した。

記事が取り上げたのは、ドイツの自動車関連調査会社、オートモーティブ・マネジメントセンター（CAM）が23日に発表した報告書で、それによると、中国メーカーは1～9月に計340万台の自動車を海外向けに販売した。それに対し、日本メーカーの輸出台数は320万台で、ドイツメーカーは240万台だった。中国は自動車輸出台数で昨年、ドイツを抜いたのに続き、今年は日本を抜く。

CAMのステファン・ブラッツェル氏は「中国は自動車輸出においてもますます重要性を増している」とし、「今年の数字は前年同期比60％増で、340万台のうち284万台が乗用車で、67％伸びた」と付け加えた。

報告書によると、中国メーカーは電気自動車（EV）分野で好調を維持している。中国で1～10月に新規登録されたバッテリーEV（BEV）は約400万台で、市場シェアは約23％。プラグインハイブリッド車（PHEV）も200万台近く登録され、こちらの市場シェアは35％にまで増えた。

中国メーカーが1～9月に海外に輸出したBEVとPHEVは前年比2倍強の約82万5000台で、中国の自動車輸出台数の24％を占めた。

メーカー別の輸出台数では、1位が上海汽車（76万台）、2位が奇瑞汽車（64万8000台）で、3位が上海に工場を擁する米テスラ（26万5000台）。（翻訳・編集/柳川）