効率よく稼げる?専門スキルを生かして稼ぐ中国の大学生―中国メディア

人民網日本語版    2023年11月27日(月) 20時30分

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中国で専門スキルを生かして稼ぐ大学生が増えている。写真は成都市の大学生。

中国の大学生の学業以外の「副業」と言えば、カフェやレストランで働いたり、チラシを配ったりすることを思い浮かべる。こうした仕事は技術的なハードルはないが、拘束時間が長く、賃金は低い。そこで、確かな専門スキルを持った大学生は、もっと自分の特技を生かした仕事でフレキシブルに稼ぎたいと考える。

人文学部で学ぶ沈駒さんは文章を書くのが得意で、マーダーミステリー店のオーナーの眼鏡にかない、執筆した短編のミステリー・シナリオを売って3万元(約62万円)の原稿料を手にした。現在はオリジナルの長編新作を執筆中という。美術系大学で学ぶ白微微さんと瞿希禾さんはよりスキルが豊富で、ネイルアート、ヘアカラー、ロゴのデザイン、科学研究関連のイラストの修正など、芸術関連の仕事なら何でもお手のものだ。

専門スキルによってお金を稼ぐなら、時間をかけて一心に自分の能力を高めなければならない。その過程においては、自分の興味関心と、専攻内容の学習を通じて身につけたスキルが特に重要になる。

アクセサリーデザインを専攻する白さんは、訓練された専門的な美的センスがあり、これに大いに助けられている。「何が美しいかわかることがとても重要。自分はずっと美術を学び、デザインを勉強してきたので、配色や構図、ネイルアートの図案の配置などを自分なりに理解している」と話す。

白さんは学生寮でネイルアートをするだけでなく、新しいコンセプトに基づく自身のネイルアートブランドを打ち出したいというより大きな夢も描く。専門的な知識とネイルアートを結び付け、ネイルアートをジュエリーのように現代のアクセサリーの1つにしたいという。

沈さんは以前、チェルノブイリ原発事故を背景にしたマーダーミステリーで遊んだことがあり、ストーリー全体を通じて、その歴史的ムード、論理の構築、トラブルの設定などに深く心を揺さぶられたという。同時に、「マーダーミステリーは単なる娯楽ではなく、広く人々に受け入れられているものだ。良いシナリオを書ければ、たくさんの人が自分の書いたストーリーを読んでくれることになる」と考えた。大学での勉強を通じて、沈さんは文章を書く力が鍛えられただけでなく、専門的な視点で文章を書けるようになった。そして自分の研究面での志向をシナリオに落とし込んで、市場に出回っているどれも同じようなワンパターンのシナリオと一線を画すことができるようになった。

しかし、大学生の副業はお金を稼ぐことが主な目的ではない。瞿さんは副業を本業にするつもりはなく、これ以上取り組んでいくつもりもない。「こうした副業をするようになる前はお金を稼ぐことが主な目的だったが、いろいろな副業を体験してわかったのは、精神面の収穫が物質面の収穫よりも大きいこと。友達もたくさんできた」と話す。

浙江工商大学杭州商学院ヒューマンリソース管理学部の来半分副学部長は、「専門のスキルでお金を稼げることの優位性は明らかだ。学費や生活費など経済的な足しになると同時に、専門の能力を伸ばすこともできる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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