中国で複数の感染症がまん延、医療機関はパンク状態―仏メディア

Record China    2023年11月27日(月) 17時0分

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26日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国国内で複数のウイルスによる感染症が爆発的に発生しており、病院がパンク状態になっていると報じた。資料写真。

2023年11月26日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国国内で複数のウイルスによる感染症が爆発的に発生しており、病院がパンク状態になっていると報じた。

記事は、中国北部で近ごろ正体不明の肺炎がまん延しており、世界保健機関(WHO)も22日に発表した声明の中で、中国に対してメディアの報道や世界的な新興感染症監視プログラム(ProMED)からの報告について、より詳細な情報を提供するよう求めたことを明らかにしたと紹介。中国メディアの報道として、北京市が呼吸器感染症のハイシーズンを迎えて小児病院への内科外来受診者数が急増しており、北京児童医院外来部の主任が「現在1日7000人以上の患者を受け入れており、病院の収容能力をはるかに超えている。現在、マイコプラズマに代わって、インフルエンザ、RSウイルス、アデノウイルスが感染のピークを迎えている」と語ったことを伝えた。

そして「正体不明の複合ウイルス感染症の猛烈な流行について、中国国家衛生・生育委員会はそれ以上の説明や情報提供は行わず、国家レベルでの調整プログラムも打ち出していない」と指摘した。

その上で、現在の中国の感染状況に対する中国ネットユーザーの声を紹介。あるユーザーは「まず衛生当局がそもそも注意喚起の義務を果たしていない。犠牲者は主に子どもたちで、北京市のある小児科医師に言わせれば『10年間診療してきたが初めての事態』とのこと。新型コロナの時よりひどいという。私自身を含め、子どもを医者に連れて行った体験から考えて、当局は強い警戒を求める宣伝を行うべき状態。それなのに当たり障りのない言葉で説明するばかりだ。街を見渡しても、マスクをしている人はまったくと言っていいほどいない。マスクの着用はそんなに難しいのか。マスクをすると経済発展に影響があるのか。子どもたちのためにも、自分自身のためにも、マスクをしっかり着用し、定期的に手を洗うことを改めてみんなに呼び掛けたい」とコメントしている。

また、別のユーザーは一部のセルフメディアが「マイコプラズマ肺炎は伝染せず、治療しなくても自然と治る」といったでたらめな情報を流す状況が目に余ると批判した上で、「洪水に地震、高い住宅ローン、不況、差し迫った経済危機、そしてすでに爆発しつつある感染症が、『996』(午前9時から午後9時まで、週6日労働)さらには『007』(午前0時から翌日午前0時まで、週7日労働)という過酷な労働に苛まれている労働者の体をさらにむしばんでいる」と嘆いた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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