ファーウェイの自動駐車システム、誘導員の身振りや対向車出現に「神対応」などで絶賛

Record China    2023年11月26日(日) 20時0分

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中国で華為技術が手掛けた自動車の自動駐車システムが評判だ。安全確保や正確な駐車はもちろん、駐車場の誘導員の身振りや対向車の出現にも「神対応」することに、称賛の声が続いている。

中国では華為技術(ファーウェイ)が手掛けた自動車の自動駐車システムが評判になっている。安全確保や正確な駐車はもちろん、駐車場の誘導員の身振りや対向車の出現にも「神対応」して、完璧な駐車を行うことにネットユーザからの称賛の声が続いている。

ファーウェイと言えば、米国政府の圧力を受ける前にはアップルを抜いたスマートフォンメーカーとして知られる。しかし実際には、異業種の企業を顧客とする業務、つまりB2Bビジネスでも大きな実績を重ねている。ファーウェイの役割はもちろん技術提供だが、新興分野であっても自らが完成品を作ることはせず、提携先の既存企業の求めに応じて「最適解」を提供することに徹するビジネスモデルだ。

ファーウェイによる自動駐車システムが搭載されたのは奇瑞汽車(チェリー)と共同開発した電動自動車(EV)の智界S7だ。智界S7は11月9日に購入予約の受け付けが始まった。同月24日になり自動停車を撮影した動画が公開されたことで、同車はさらに注目を集めるようになった。

智界S7の自動駐車システムは、運転者の「ワンタッチ操作」で起動する。車内が無人になっても自動的に最適な駐車位置まで移動して停止するので、例えば商業施設の駐車場の場合には、乗っていた人は駐車という技術を要して面倒な作業を「お任せ」にして、自らはより早く買い物を始めることができる。

智界S7は駐車位置を自ら探して最適な位置と角度で停車することはもちろん、安全面では駐車場内に人がいれば「歩行者優先」を順守する。また、前方から別の自動車が進んでくれば、自らはいったん後退して対向車の進路を確保するなどで、駐車場全体としての円滑な運営を乱さない。さらに、駐車場に誘導員がいれば身振りによる指示にも従う。

発表された動画の撮影場所は、ビルの大きな地下駐車場であるように見え、かなり複雑な経路をたどって最終的な駐車位置まで進む。動画には、従来ならば人が行う複雑なハンドル操作を、システムがしっかりと代行する様子も映っている。

ネットを見た人からは「このアルゴリズムはすごい」「他の車種にも普及してほしい」「技術によって本当に生活が変わるんだ」といったコメントが寄せられている。

ビジネス情報サイトの天眼査によると、ファーウェイはこの「自動駐車代行とその装置」の特許を申請した。5月に公開された情報によると、実現したのは駐車場内に進入した自動車が、運転者に代行して自動的に駐車位置まで移動するシステムだ。同システムは利用者に利便性をもたらすだけでなく、駐車場側のハードウェアの負担を低減する利点もあるという。

ファーウェイ常務役員で、スマート自動車ソリューションBG(ビジネスグループ)の責任者を務める余承東氏も11月9日に行った智界S7の購入予約発表会で、「ファーウェイの無人駐車代行システムを先行して搭載した」など、自動駐車システムが智界S7の“目玉”の一つであることを強調した。

智界S7の車種としての位置づけは「中大型スマートクーペ」で、自動駐車システム以外にもファーウェイの「ハーモニー4スマートコックピット」が搭載されている。さらにファーウェイが開発した電動駆動システムの「DriveONE(ドライブワン)」やスマート運転システムの「ADS 2.0」も採用されている。走行性能では、中国でEVの性能を示す際に用いられるCLTCモードの走行で800キロとされる。また、5分間の充電では航続距離が200キロ、15分間ならば400キロが追加されるという。

智界S7には4タイプがあり、最低価格は25万8000元(約544万円)だ。予告された発売日は11月28日だ。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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