高級酒・茅台がカクテル発売、若者を狙ったコラボが相次ぐのはなぜ?―中国

人民網日本語版    2023年11月26日(日) 14時30分

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中国の高級酒・茅台酒は、アイスクリーム、「醤香ラテ」、「茅台酒入りチョコレート」に続いて、新たなコラボ商品を打ち出した。

中国の高級酒・茅台酒(マオタイ)は、アイスクリーム、「醤香ラテ」(醤香は白酒の香りの種類の一つで、茅台酒は醤香タイプの代表的存在)、「茅台酒入りチョコレート」(茅台ボンボンショコラ)に続いて、新たなコラボ商品を打ち出した。茅台酒の微博(ウェイボー)公式アカウントによると、貴州茅台(集団)生態農業産業発展がMOJT莫其托と共同開発した「貴州フレーバー」シリーズのカクテル酒が20日、正式に発売された。若者に人気のアーティスト、ジェイ・チョウ(周杰倫)がイメージキャラクターとテイスティングの最高責任者を務めている。

ECプラットフォーム上のMOJT莫其托旗艦店舗では、このカクテル製品が1本539元(約1万800円)で売られている。アルコール度数30度のこの「貴州フレーバー」のカクテルには、原稿執筆時点で600件を超える注文が入っている。

茅台アイス、醤香ラテ、茅台ボンボンショコラに続くコラボ商品となったこのカクテルで、茅台はジェイ・チョウと手を組んだ。茅台はなぜこれほどしきりに業界の枠を超えたコラボを打ち出して、若者を取り込もうとするのか。

アルコール類のアナリストの蔡学飛(ツァイ・シュエフェイ)氏は、その理由としてターゲットの「若年化」を指摘。「若年化」はここ数年の茅台の商品コラボにおける重要な「キーワード」だ。

艾媒諮詢(iMedia Research)がまとめた統計では、18~30歳の層は23年の中国の2番目に大きいアルコール類消費層であり、39.13%を占める。ただ、若者は白酒への関心が薄く、リンクトインが発表した「若者のアルコール―中国酒類品目イノベーション研究報告」によると、若者がよく飲むのはビール、ワイン、果実酒で、このうちビールが40%を占めるという。

消費層と消費習慣の変化に伴い、潜在的消費者をどのように育成し、Z世代の広大な市場をどうやって切り開くかが、茅台が直面している課題だ。

茅台はこれまでにも、アイスクリーム、醤香ラテ、ボンボンショコラなどのコラボ商品を打ち出すなど、同様の試みを行ってきた。その成果はデータからもわかる。蒙牛乳業とコラボした茅台アイスは今年5月までに、累計1000万個を売り上げた。9月に打ち出した瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)とのコラボ「醤香ラテ」は、発売初日に542万杯を売り上げ、単品商品として初日の売上高が1億元(約20億円)を突破し、社会現象になるほどの大人気商品となった。同じ9月にはチョコレートブランド・Dove(ダブ)とコラボした茅台ボンボンショコラも発売し、公式サイトではすぐに完売するほどの人気となった。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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