1200本の「海藻」で深海のニュートリノを検出―中国

人民網日本語版    2023年11月22日(水) 19時30分
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上海交通大学李政道研究所の「海鈴チーム」は、中国初の深海ニュートリノ望遠鏡のコンセプト設計を完了した。写真は「海鈴計画」構想図。

上海交通大学李政道研究所の「海鈴チーム」は、中国初の深海ニュートリノ望遠鏡のコンセプト設計を完了した。関連論文は最近、学術誌「Nature Astronomy」に掲載された。中国青年報が伝えた。

同論文はニュートリノ望遠鏡「海鈴計画」(英語の略称は「TRIDENT」)の建設の青写真を明らかにしている。この望遠鏡の事前に選定された設置先は南中国海北部の深さ約3.5キロメートルの深海平原に位置する。海底は平らで、海底数百メートルの高度範囲内の流速が小さい。深海海水測量の放射線量は一般的な海水の公開データと一致。ニュートリノ望遠鏡は地球全体を遮蔽物とし、地球対面から透過するニュートリノをキャッチする。

赤道付近に位置することから、「海鈴」は地球の自転を通じ360度・全天球のニュートリノを観測でき、南極のアイスキューブ・ニュートリノ観測所と北半球のその他のニュートリノ望遠鏡と相互補完をなしている。

プロジェクトチームは上海交通大学「思源1号」科学計算プラットフォームを利用しシミュレーション計算を行い、正式に南中国海ニュートリノ望遠鏡「海鈴計画」のコンセプト設計を打ち出した。検出器アレイは1200本の垂直ケーブルでつくられる。ケーブルの長さは約700メートル、間隔は70~100メートル、海藻のように海底に垂直方向で固定される上、約20の高分解能光検出ボールキャビンを搭載。「海鈴」アレイの直径は約4キロメートル、総敷地面積は12平方キロメートル、高エネルギーニュートリノ反応のモニタリングが可能な海水の体積は約7.5立方キロメートルで、設計寿命は20年。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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