映画「紅の豚」を中国の著名インフルエンサーが絶賛=「真の自由に心打たれた」

Record China    2023年11月22日(水) 10時0分

拡大

中国の著名インフルエンサーが、今月17日に中国で上映開始となったスタジオジブリの宮崎駿監督作品「紅の豚」を絶賛した。

(1 / 2 枚)

中国の著名インフルエンサーが、今月17日に中国で上映開始となったスタジオジブリ宮崎駿監督作品「紅の豚」を絶賛した。

その他の写真

中国のSNS・微博(ウェイボー)で1375万のフォロワーを持ち、2020年には「微博10大影響力情感大V(認証アカウント)」にも選ばれた笙南さんはこのほど同作の私の評価は「星5」(5点満点)だと投稿。「宮崎監督がつくるファンタジーの世界は、この世界で勇気を失った者、残酷な現実と戦う者の魂を慰めてくれる」と評した。

そして、同作に登場するジーナの「3年待ったわ。もう涙も枯れちゃった」とのセリフを引用し、「過ぎ去ったこの3年はどれほど大変だったか。全ての人が経験したことだ。大規模なリストラや株価の下落が若者を打ちのめし、私たちはもう努力すれば報われるということを信じられなくなり、未来に期待しなくなった」と言及。「生きることは大変だが、楽しむことはもっと大変。『紅の豚』は私たちに、『楽しむ人になれなければ、自由な豚になればいい。自由を手に入れれば心からの楽しみを手に入れられる』ということを伝えている」と評した。

また、「作中で(主人公の)ポルコが最も不自由だった時は彼が最も不幸だった時でもある。そうでなければ彼も豚にはならず、豚の姿で喜んで生活しようとは思わなかった。『紅の豚』になった彼の生活はほとんどが自由に満ちており、空を飛ぶことの楽しさと理想を実行する自由感にあふれていた」と表現、「ポルコが空を飛んでいる時に親指を立てて笑うシーンが忘れられない。この瞬間、私は真の自由に心打たれた」と述べた。


さらに、「現実に戻ってみれば、今ほど人であることの難しさを感じたことはなかっただろう。病気になれず、仕事を辞める勇気もなく、自分であり続けることもできない。ポルコの勇気や自由、現実生活への反発と、すべてに対しておおらかな様子がうらやましい」とし、「パイロットである彼は、図らずもすべての労働者の現状を映し出している。豚になった彼は自由に、スマートに、欲するものを追求し進み続ける」とした。

そして最後に、「楽しむ人になれなければ自由な豚になればいい。長い道のりを歩いたとしても、なぜ出発したかを忘れてはいけない。『紅の豚』を見る過程で観客一人ひとりが癒され、自分を見つけられると信じている。宮崎監督は全ての観客に夢を見る権利を与えてくれた。飛ぼう。飛び立てれば希望はある。ポルコは今きっと秘密基地で風に吹かれているか、あるいは赤い飛行艇で大空を跳び回っているに違いない」とつづった。

中国のネットユーザーからは「意義深い作品で、初めて見た時から心に残っている」「宮崎駿監督の作品は癒しにあふれている」「『3年待って涙も枯れた』は本当に胸に来るセリフだよ」「一人になることの悩みが多すぎるんだよな」「この話は真実をとらえていると思う。私たち一人ひとりが可能な限り楽しめるようになるといいな」「この作品は本当に素晴らしい。改めて自由へのあこがれを持たせてくれる」「本当に大好きな作品。いくつものセリフが心の琴線に触れる」「飛べば希望があると信じたい」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携