エボラ熱対応に準備万端、南京ユース五輪では「異常」選手を隔離―中国

Record China    2014年8月10日(日) 10時17分

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8日、中国はエボラ熱対応に準備万端で、南京ユース五輪では「異常」選手を隔離する方針だ。写真は競技会場の南京オリンピックスポーツセンター。

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2014年8月8日、西アフリカ4カ国のギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネでエボラ出血熱が流行している。新京報が伝えた。

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中国国家衛生・計画出産委員会は7日、「政府関連部門は感染症の国内侵入を阻止する措置を講じている。中国は検査、診断キット、抗体の生産能力、ワクチンの開発能力など、エボラ熱に対応する科学技術力を持つ」と表明した。

◆国内では未確認、「輸入」の可能性は小

同委員会の宋樹立(ソン・シューリー)報道官は、「国内ではエボラ出血熱の感染者が確認されていない」と述べた。

同委員会は専門家による感染状況の研究・判断を進めており、世界保健機関(WHO)との連絡を強化している。WHOによると、エボラ熱がアフリカ以外の国や地域に入る可能性は低いという。

しかし、中国疾病予防コントロールセンター伝染病研究所の徐建国(シュー・ジエングオ)所長は、「人とモノの行き来があれば、エボラ熱は世界中に影響を及ぼす。予防部門は低い可能性を最大のリスクととらえるべきだ」と指摘した。

◆南京ユース五輪、「異常」選手を隔離

宋氏は「エボラ熱の国内侵入を防ぎ、感染地域に向かう人員の健康を保証するため、関連部門は取り組みを強化している。そのうち口岸(出入国検査場)の管理強化が重点的な内容となっている。国家質量監督検験検疫総局や国家衛生・計画出産委員会などの部門は7月上旬に、エボラ熱の感染地域から入国した人員の健康状況の検査を実施すると発表した」と述べた。

北京出入境検験検疫局の関係者は、「感染地域との間に直行便は開通していないが、検査担当者は乗り継ぎした乗客の国籍に関する情報を事前に把握するなどして、重点となる便・人員の管理を実施する」と語った。

入国者の疾患・症状の検査において、疑わしい症状がある場合は直ちに医師による診断を実施し、3週間内の訪問先、エボラ熱患者および野生の霊長類との接触について質問する。

南京ユース五輪が8月16日に開幕する。ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネの選手とスタッフに対して、江蘇省検験検疫局とユース五輪組織委員会は特別ルートを設け、感染国からの人員と設備に対して検疫を実施する。江蘇省の現地メディアによると、競技中に身体に「異常」が見られた選手は隔離されることになる。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)

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