中国EV、韓国産に乗り換え米進出を狙う?=韓国ネット「阻止しないと」

Record Korea    2023年11月16日(木) 11時0分

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15日、韓国・朝鮮日報は「中国の自動車が韓国市場に急速に浸透してきている」と伝えた。写真はBYD。

2023年11月15日、韓国・朝鮮日報は「中国の自動車が韓国市場に急速に浸透してきている」とし、「上海汽車が双竜自動車を買収したり、一部の中国メーカーが韓国市場で製品を発売したりといったかつての方式ではなく、米中対立とグローバル供給網の再編の中で北米への輸出の道が閉ざされた中国メーカーが『メード・イン・コリア』の看板を掲げるために委託生産の方式で間接的な進出を選択するケースが増えている」と伝えた。

記事は、「ルノーコリアは内需販売の不振により、年間30万台ほどを生産できる釜山工場の稼働率が50%ほどにとどまっている。そのためポールスターが同工場で生産すると発表した電気自動車(EV)の物量は、ルノーコリアにとっては恵みの雨だ」とし、「委託生産の締結は中国の吉利汽車がルノーコリアの株式の34%を保有する2大株主であるために可能だったこと」「仕事が欲しいルノーコリアと中国以外の生産基地が必要なポールスターの利害関係が合致した」と分析した。

その上で「ポールスターはメード・イン・コリアのEVで韓国市場はもちろん対米輸出の価格競争力も高めるという一石二鳥の効果を得るとみられる」とし、「中国産の車は米国輸出の際に27.5%の高い関税がかかるが、韓国はFTAにより免れられる」と説明した。

また、記事は「中国EV1位のBYDのように、韓国内の反中感情を考慮し、自社ブランドを隠して主要技術だけを移転・販売する一種のデブランディング戦略で韓国市場を攻略するケースもある」と指摘。BYDは2日、KGモビリティの次世代ハイブリッド車を共同開発し、昌原にバッテリーパック工場を建設すると発表したが、これを業界は「BYDの韓国EV市場進出の合図」とみている。同車はKGブランドとして発売されるが、BYDが主導するバッテリーとハイブリッドシステムは電気動力車の主要部品であり、車の価格における割合も半分を超えるためだ。自動車業界では、事実上EV開発経験のないKGモビリティがBYDから主要部品を買い入れるものだとの見方が強いという。

韓国の専門家らは「韓国企業が単に中国の自動車産業の進出の足がかりにならないためには、独自の技術確保が必須」と指摘している。ある専門家は「EV時代は現代自動車起亜自動車を除くと中国企業との競争が厳しいという現実を認めなければならない」とし、「中国車の生産基地で終わらないためには、目の前の販売だけにこだわらず、10年後のEVの次の段階の先行技術開発を進める必要がある」と指摘したという。

これに韓国のネットユーザーからは「このままどんどん浸透し、国を奪われるかも」「目の前の利益だけを見ていると国が滅びる」「技術力もない企業が中国のゾンビ企業になったら、かつての太陽光メーカーのように音もなく消える可能性があるから注意」「韓国が生きるためには中国の侵入を阻止しないと」「中国産EVに対する補助金をなくそう」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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