システムトラブルによる「激安航空券」問題、もっと深刻に捉えよ―中国メディア

Record China    2023年11月16日(木) 5時0分

拡大

13日、新華社は、中国南方航空で先日発生したシステムトラブルによる「超格安航空券」問題について、管理体制の強化を図るべきとする評論を掲載した。

2023年11月13日、中国国営の新華社は、中国南方航空で先日発生したシステムトラブルによる「超格安航空券」問題について、管理体制の強化を図るべきとする評論文を掲載した。

文章は、今月8日に同航空の航空券販売システムを利用した複数の消費者より「成都発着路線の多くが30元(約630円)以下の運賃で販売されている」との報告があり、同航空がシステム上の問題によるものと説明するとともに、すでに購入、発券済みの航空券については全て有効とする措置を発表し、物議を醸したと紹介した。

そして、法律の専門家や市場関係者からは同航空が「超低価格での購入を無効とすれば企業イメージに影響が及ぶとともに消費者への補償問題が発生し、有効と認めれば国有企業として多くの国有資産の損失を生むことになる」というジレンマの中で難しい選択を迫られたとの認識が示されたことを伝えた。

また、「システム障害の背後には、多くの場合管理システム上の問題と、人為的なミスがある」とした上で、同社のコメントからはシステム障害の原因やシステム障害中に販売された航空券の枚数と損失額はいくらなのか、責任者は責任を問われたのかといった重要な問題が明確にされていないと指摘。航空会社の要とも言えるチケット発券・決済システムで頻繁に不具合が発生するのであれば、会社の管理面に対する憂慮は募るばかりだとした。

さらに、同社では今年8月に常州空港で中国南方航空の客室乗務員がタラップから転落して負傷する事故が起きたほか、恵州空港で飛行機が誤った場所を走行する、珠海空港で貨物を運送するドライバーが滑走路を横切る、訓練時に航空機の尾翼をこするなどの危険なインシデントが発生したことに言及。いずれの「事故」も管理が行き届き、責任をしっかり履行すれば防げる問題だったと指摘した。

文章はその上で、今回のチケットトラブルについて「本当に責任を負わなければならない人を探し出すことこそが問題解決のカギになる。そして、関係当局も失敗の原因、説明責任、責任追及といった世論の疑問に対して調査の上公表し、抜け穴をチェックして埋めることで、再発を防がなければならない」と結んだ。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携