<日本人が見た新疆>真っ白な塩湖に延々と続くヤルダン地形、路線バスでは人の温かさにほっこり

Record China    2023年11月30日(木) 14時50分

拡大

中国駐大阪総領事館が企画した新疆ツアー第二陣が9月に行われた。ツアーに参加した藤田ゆりさんは新疆ウイグル自治区で見たこと、感じたことをつづった。写真はムスターグアタ。

(1 / 6 枚)

中国駐大阪総領事館が企画した新疆ツアー第二陣が9月に行われ、参加者はカシュガル古城、エイティガールモスク、カシュガル市老城区保護総合治理紀念館などを訪れた。

その他の写真

ツアーに参加した藤田ゆりさんは、新疆ウイグル自治区で見たこと、感じたことを以下のようにつづった。

新疆には今回で3回目の旅行でした。日本の4倍以上の面積があり、たった3回ではうまく表現できません。

旅行3日目、ウルムチからバスでトルファンへ行く途中に塩湖がありました。塩湖はバス車内から白く輝いて見えました。塩工場もあるそうです。どんな場所なんだろう、塩湖や塩工場を見学してみたいなと思いました。タリム盆地は地殻変動で海水が閉じ込められ、それが蒸発して塩湖ができたようです。

トルファンには火事を思わせる火焔山があり、孫悟空の物語にも出てきます。温泉卵ならぬ火焔山砂卵が売っていました。歴史遺産も多く、中洲にある公河古城はれんがを使わず土だけで作られた都市と知り、感動しました。その先頭には公河古城の王族のお墓もあるそうですが、そこには行けませんでした。馬も一緒に発掘されているそうです。

ベゼクリク千仏洞の近くで自然の美しさに感動

4日目の午後はトルファンからクチャまで列車の旅。列車は一等の対面上下の4人席で、漢族の男性1人、ウイグル人親子2人、私たち2人の計5人で、時々とんちんかんな中国語会話を楽しみました。

クズルガハ烽火台には王様の悲しい話があるそうです

海だった証?クチャ

列車は天山山脈の裾野を走り、延々と続くヤルダン地形とタクラマカン砂漠を飽きもせず眺めていました。ウルムチからカシュガルまでの天山山脈を飛行機から見た地形の地上版。ヤルダン地形の中に赤黄灰などの色があり、丹霞地形を見ているようで全く飽きませんでした。

5、6日目はバスでクチャからアクス、カシュガルへ。途中で綿花栽培農家と綿花工場を見学しました。バスからも列車と同様に車窓を楽しみました。カシュガルは大好きな場所で、これまでに3回来ましたが、古城は以前来た時よりも少し整備されていました。

コングール山

街角にはレンタル自転車に代わってかわいいレンタル電気バイクが並んでいました。ヘルメットをかぶって走行している様子がたくさん見えました。車は四輪駆動車が増えた気がします。貴金属店やブティックも数軒見かけました。店も客のニーズに応えてか、品物の種類が変わった気がします。カシュガル方面に来る旅行者もかなり増え、カシュガル空港も大きくなっていました。観光客が増えるのは良いことですが、やはり下水処理が大切だなと感じました。

以前来た時も人懐っこく明るい人たちだと好印象を受けましたが、今回の旅行中、カシュガルの路線バス内で高齢者がバス代1元を支払う際に5元札しかなく困っている時に他の乗客の高齢女性が代わりに払っているのを目にしました。高齢者は女性に5元を渡そうとしましたが、女性はお互いさまですといった様子で受け取りませんでした。高齢者は女性に何度もお礼を言っていました。言葉は通じなくても人の温かさを感じ、うれしい気持ちになりました。

機会がありましたら、今度はカシュガル方面のタシュクルガンに行きたいと思っています。

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携