香港・マカオから中国大陸部へ車で移動がブームに、100万台が通関―中国メディア

人民網日本語版    2023年11月10日(金) 14時30分

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香港・マカオの住民が車で中国大陸部へと移動するというのが今、新たなブームとなりつつある。

11月の広東省珠海市には、海辺のヤシの木がそよ風に吹かれ、美しい景色が広がる。港珠澳大橋(香港・珠海・マカオ大橋)の珠海公路通関地では、香港やマカオからやって来た車が次々と中国大陸部へと入境し、「越境の旅」をスタートさせている。人民日報海外版が伝えた。

珠海市の拱北税関によると、今年1月1日からマカオの住民が自家用車で広東省に移動できる「澳車北上」の実施が、7月1日からは香港の住民が自家用車で広東省に移動できる「港車北上」の実施が始まり、11月1日の時点で、拱北税関に所属する港珠澳大橋税関から出入境した香港・マカオナンバーの車は100万台を超えた。このように香港・マカオの住民が車で中国大陸部へと移動するというのが今、新たなブームとなりつつある。

香港から車で広東省にやって来た陳斌さんは、「休日出勤がない限り、週末はいつも家族と一緒に大陸部に来ている。広東省中山市に住んでいる親せきに会いにいったこともあるし、江門市に行って開平楼閣を見たり、ご当地グルメを楽しんだりした。毎回、充実した週末を過ごせている。週末に、粤港澳大湾区(広州仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、マカオ両特別行政区によって構成される都市クラスター)の大陸部側の都市に行くことが、自分も家族も多くなった」と話す。

マカオから広東省に来たという劉毅さんは、「中国大陸部に行って、旅行したり、商談したりするほか、港珠澳大橋を渡るだけでも楽しい旅となる。車を運転していると、海の上をくねくねと長く伸びる橋と夕陽のコラボレーションを見ることもよくあり、とてもロマンチックで圧巻の景色」と語る。

また、車で大陸部に入ってから、近場となる珠江デルタ地域だけでなく、広東省西部や北部へと足を延ばす香港・マカオ住民も多い。広東省北部にある清遠古竜峡景勝地の職員は、「ここ数カ月、入口では香港・マカオナンバーの車をよく見かける。香港・マカオから観光客が車でよく遊びに来るようになった」と話した。

港珠澳大橋が正式に開通して以来、各種通行政策が次々と打ち出され、大橋は通行する車両でにぎわい、粤港澳大湾区「相互接続」の成果が目に見えて現れている。

統計によると、開通から5年の間に、港珠澳大橋を利用した人の数は延べ3600万人、通行した車両は750万台、通関地の輸出入総額は7187億5000万元(約14兆3750億円)に達している。今年だけを見ると、港珠澳大橋から出入境した人の数は延べ1150万人と、2019年同期比6%増となった。また、出入境した車の数は延べ235万台と、2019年同期比で3.6倍となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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