韓国で高級品販売が絶好調、中国が反応「ワケあり現象で長続きは疑問と日本で報道」

Record Korea    2023年11月5日(日) 13時0分

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韓国における、若者を中心に高級ブランド品を買い漁る現象が注目を集めている。中国メディアは、日本では韓国での高級品販売の絶好調には「ワケ」があり、長続きはしないだろうと報じられていると紹介した。

中国メディアの環球時報は4日付で、韓国では若者を中心に高級ブランド品を買い漁る現象が発生していると紹介する記事を発表した。同記事は、日本では韓国での高級品販売の絶好調には「ワケ」があり、長続きはしないだろうと報じられていると紹介した。

モルガン・スタンレーが発表したリポートによると、韓国にける2022年の高級品売上高は前年比24%増の168億ドル(約2兆5100億円)で、1人当たりの支出額は米国の280ドル(約4万1800円)や中国の55ドル(約8215円)を上回る世界第1位の325ドル(約4万8500)だった。

イタリア経済紙の「イル・ソーレ・24オーレ(太陽24新聞)」は「昨年の韓国はグローバルブランド品市場で星のように輝いた」と評した。イタリアの22年における対韓輸出額は前年比で4.4%増加し、中でも革製品や靴、衣料品、宝石などのファッション商品が躍進した。これまでも海外の高級ブランド各社は韓国市場を重視していたが、販売についてはこれまでの韓国企業との提携を解消し、直接進出に切り替える動きが目立つという。

韓国で高級ブランド品の売り上げが増加した背景としては、新型コロナウイルス感染症により海外旅行ができなくなったので、自国内で高級品を手に入れる「リベンジ消費」の側面があるという。また、韓国における高級品購入の主力は若者層で、まず、高級品を手にすることを「自分へのごほうび」と考え、同時に高級品を身に着けることで自分が成功していることを誇示したいという心理があるという。

一方で、高級品は転売で利益を得られる投資の対象とも考えられており、高級品の売買は不動産や株式に比べれば専門知識がさほど必要ではなく、気軽に取り組めると考えられているという。

環球時報は次に、日本のNHKの報道に注目した。NHKは高級品の販売増と住宅コストの関係に注目した。17年から22年にかけて韓国国内のマンション価格はほぼ2倍になった。最近では下落傾向も出ているが、多くの韓国の若者にとっては、今も「高嶺の花」だ。そのため住宅購入は「夢のまた夢」と考え、「今すぐ楽しめるものに金銭を使おう」という風潮が発生しているという。

NHKはさらに、韓国での高級ブランド品ブームは長続きしない可能性があるとの見方を示した。韓国における貧困率はOECD加盟国の中では比較的高い水準であり、「所得不足のために高級品に手を出す余裕がない」と述べる若者もいる。NHKは「経済の先行きが明るくなければ、今を楽しむことに夢中になっている消費者も、購入を抑えることになるだろう」と予測したという。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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