中国で売れない韓国高級車ブランド、高官が中国人従業員に責任なすりつけ―中国メディア

Record Korea    2023年11月4日(土) 20時0分

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1日、汽車消費網は、中国で全く売れずに赤字が膨らんでいる韓国の高級車ブランド高官が、業績不振の影響を中国の従業員になすりつけたことを報じた。写真はヒョンデ・ジェネシス。

2023年11月1日、汽車消費網は、中国で全く売れずに赤字が膨らんでいる韓国の高級車ブランド高官が、業績不振の影響を中国の従業員になすりつけたことを報じた。

記事は、韓国の高級車ブランド、ヒョンデ・ジェネシスの中国法人が10月16日夜に臨時総会を開き、マルクス・ヘンネCEOが10月24日以降に退任し、一時的にウェルズ・リー(李哲)チーフコーディネーターが引き継ぐことが発表されたと紹介。リー氏が同23日に行われた中国法人の全体会議で「中国人従業員は会社に愛着を抱いていない。この3年、誰一人としてジェネシスブランドの車を購入していない」と発言して中国人従業員を批判したほか、「今すぐ会社を辞めてよそでキャリアアップしたいのであれば歓迎する」と述べたことを伝えた。

その上で「従業員もおそらく寝耳に水だろう。一生懸命仕事した結果、仕事ぶりではなく自社の車を買わないという理由で叱責されたのだから」と従業員に同情を示すとともに、 社員がジェネシスブランド車を買わない理由は「安くないから」という実にシンプルなものだと指摘。一番安いセダンのG70でさえ乗り出し価格が25万800元(約500万円)と高価で、費用対効果やコストパフォーマンスという言葉の対極にあるような存在だと紹介した。

さらに、中国乗用車市場情報聯席会のデータでは、昨年のジェネシス車の中国市場での販売台数は1457台にとどまり、今年1〜7月には965台しか売れなかったとしたほか、今年1〜10月で12億元(約240億円)の損失を出し、中国に進出してからの3年間の累計赤字額は30億元(約600億円)に達したと指摘。リー氏が巨額の損失の主因として高いマーケティングコストを挙げたことに触れ、「ジェネシスの1台当たりのコストが高い主な理由は販売台数が少なすぎることだ」と評した。

このほか、マーケティングコストがかさむ一方で、ブランドの露出だけでなく集客も進んでいないとし、韓国本社が中国に監査団を派遣し、中国法人の過去のプロジェクトと費用を包括的に監査する方針を示したことを伝えた。

記事は、「自己監査で内部問題を解決できるかもしれないが、ジェネシスの販売を妨げている最大の原因は外的な問題。問題を解決する最善の方法は自らを強化することにほかならない」と指摘。新車の開発が不活発で、リリースした新車も一貫したコスパ無視の高価格路線を続けているとした上で「製品が雲の中に浮いているようでは、中国国内のユーザーの消費圏に入り込むことはできない」と論じた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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