16年前に息子が溺死した男性、川に飛び込み人を救助し犠牲に―中国

Record China    2023年11月3日(金) 15時0分

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1日、澎湃新聞は中国広東省で16年前に息子を水難事故で亡くした男性が川に飛び込んだ人を救助した際に力尽きて死亡したと報じた。

2023年11月1日、中国メディアの澎湃新聞は、中国広東省で16年前に息子を水難事故で亡くした男性が川に飛び込んだ人を救助した際に力尽きて死亡したと報じた。

記事は、広東省珠海市で10月17日に人が川に飛び込み、曽維竜(ズン・ウェイロン)さんら市民2人が救助しようと相次いで川に入ったところ、曽さんが力尽きて死亡したと紹介。同市見義勇評定委員会が同31日に2人を「見義勇人員」(義を見て勇敢な行動をした人物)に認定したと伝えた。また、自分の尊い命を犠牲にして人命を救助した曽さんの功績が特に優れているとして同市から計110万元(約2200万円)の報奨金、見舞金が支給されたと伝えた。

その上で、曽さんが湖南省出身で広東省中山市坦州鎮にある民家を借りて一家5人で住んでおり、珠海市の装飾会社で大工として働き、配車サービスドライバーの副業も行っていたと紹介。子供は4人おり、次男が仕事を始めて半年、長女と三男は珠海市内の中学校に通っているとした。

さらに、曽さんの長男が2007年7月、放課後に魚を捕っていた際に川に流され、数日後に遺体で発見されるという悲しい事故を経験していたと指摘。妻いわく、川辺で育ち、泳ぎが得意だった曽さんが長男の事故発生以降、水の中で泳ぐことがなくなったとした。また、曽さんは酒もたばこもやらず、たまにトランプをする以外に特別な趣味もなく「毎日忙しく、仕事ばかりしていた」という家族の話を伝えている。

記事は、曽さんの事故とそのエピソードがメディアによって報じられると社会から大きな反応があり、珠海市の湖南省同郷団体が遺族のために30万元(約600万円)以上の寄付金を集めたほか、子供が通う学校も妻に食堂での仕事を提供するとともに、子供の食事代減免措置を講じたと伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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