2009年の台湾ドラマ「秋のコンチェルト」などで知られるチェン・ホイリン（陳慧翎）監督が1日、子宮頸がんのため他界。享年48歳だった。

チェン・ホイリン監督は、胸を打つ珠玉のラブロマンス作品としてヒットを記録した「秋のコンチェルト」をはじめ、「あの日を乗り越えて」（10年）や「王子様の条件」（11年）などのドラマ作品、映画「一分間だけ 」（14年）といった数々の作品で知られ、台湾のTVアワード「金鐘奨」では監督賞など4部門で5回の受賞を果たしている。

13年から子宮頸がんと闘っていたが、1日午後に台北市内の病院で亡くなったことが明らかになった。遺作となったNetflixドラマ「媽、別鬧了」（Mom, Don't Do That！）のプロデューサーのジョウ・チュエン（周銓）氏は、「家族や友人約30人に見守られながら安らかに旅立った」とコメントした。

「秋のコンチェルト」に主演した歌手で俳優のヴァネス・ウー（呉建豪）は、この作品で俳優として高く評価され、その後もチェン監督とは親しい関係が知られていた。訃報を受けてヴァネス・ウーのマネジメント側では、現時点では本人が発言できる状態にはないとコメント。「監督は彼の家族だった。彼には時間が必要であり、今のところ彼に何か問いかけて邪魔することはできない」と回答した。

ヴァネス・ウーは今年9月にも入院中のチェン監督を訪問しており、チェン監督は病室で撮った写真をSNSで公開していた。（Mathilda）