中国の有人宇宙船「神舟16号」の帰還モジュールが10月31日、東風着陸場への着陸に成功した。中国の宇宙ステーション宇宙科学実験サンプル第5弾も神舟16号と共に帰還し、実験の科学者に引き渡された。中央テレビニュースが伝えた。

今回の任務の19件の科学実験プロジェクトには、幹細胞、タンパク質・核酸、シロイヌナズナ、稲・シロイヌナズナの種、カエノラブディティス・エレガンス、石内微生物、バチルス・リケニフォルミス、放射線抵抗性微生物などの生命実験サンプルおよびガドリニウム・チタン・コバルト、ニッケル・チタン、鉄・ニッケル・ベリリウムなどの合金材料サンプルなど計22種のサンプルがあり、総重量は約25kg。

生命サンプルは当日、北京市にある中国科学院宇宙応用工学・技術センターに移送された。材料サンプルは今後、帰還モジュールと共に北京に到着し、地上サンプルおよび宇宙サンプルの組織形態、化学成分およびその分布差などのテスト・分析を行い、合金材料の加工技術の改良と最適化を促進する。原発の密閉、高電圧スイッチ接点、磁気冷凍、高性能電子パッケージングなどの分野における材料の地上製造、次世代宇宙エンジンや航空機着陸装置などの重要材料を製造するための基礎を固める。（提供/人民網日本語版・編集/YF）