中国メディアの紅星新聞は31日、米国で死亡事故を起こした中国人の女が警察に逮捕される前に帰国したと報じた。

報道によると、26歳の葉（イエ）容疑者は9月30日午前3時45分ごろ、米ワシントン州キング郡ベルビュー市でスポーツカーを運転中に事故を起こし、同乗していた27歳の男性を死亡させた。事故当時の車のスピードは時速145キロを超えており、葉容疑者は飲酒運転をしていたとみられている。

2人の共通の友人によると、葉容疑者は退院した後もSNSで日常生活の様子をシェアしていた。また、チャットアプリで「彼（男性）と電話がつながらない」と心配する友人に対して「大丈夫。落ち着いたらあなたに電話するように彼に伝えておく」「本当に問題ない。彼は無事よ」などと返答していた。しかし、葉容疑者はその後、行方をくらませた。警察は逮捕状が発効する前に国外に逃亡したとみている。

報道によると、葉容疑者と男性は共にプログラマーで、葉容疑者はアップルで、男性はTikTokで働いていたという。友人によると、事故があった日に男性を遊びに誘ったところ「少し遅れて行く」との連絡があったものの、男性は約束の場所に姿を見せなかったという。

中国のネットユーザーからは「こんなにひどい人間がいるのか。この女を厳しく罰してほしい」「友人を死なせておきながら隠して帰国とはあきれる」「米国とは犯罪人の引き渡しができないからな」「米国に再入国しなければ逃げ切れるってことなのか？。男性の家族は国内でこの女を訴えることができないか」「国内で警察が捕まえてほしい」といった声が上がった。

また、「すぐに帰国できるとか、（葉容疑者は）本当に金持ちだな」「26歳でアップルで働いててスポーツカーを乗り回す…。どこぞの指導者は夜も眠れないだろう（葉容疑者が指導者の娘である可能性が高いという意味）」とのコメントも書き込まれている。（翻訳・編集/北田）