イスラエルとハマスの衝突、いかにしてフェイクニュースを見破るか―独メディア

Record China    2023年10月31日(火) 10時0分

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29日、独ドイチェ・ヴェレは、イスラエルとパレスチナの武装組織ハマスとの衝突をめぐってネット上にはびこっているフェイクニュースを見破る方法について紹介する記事を掲載した。資料写真。

2023年10月29日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、イスラエルパレスチナの武装組織ハマスとの衝突をめぐってネット上にはびこっているフェイクニュースを見破る方法について紹介する記事を掲載した。

記事は、イスラエルとハマスの紛争が引き金となってインターネット上で虚偽情報が広がっているとし、数十人のハマス戦闘員がパラグライダーでイスラエルに侵入した、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドが試合後にパレスチナ国旗を掲げたといった信ぴょう性の低い動画がSNS上で広く共有されていると伝えた。

そして、多くの市民がネットでのニュース検索を日常習慣化しており、歪曲(わいきょく)された事実が広く拡散される機会が増えると同時に、政治的・軍事的緊張が高まり、一部地域では戦争状態に入っている中で「ユーザーはどのようにすれば真偽を見分けることができるのだろうか」と疑問を提起し、情報を取捨選択する方法を示している。

まず「感情的な検証」を挙げ、認知心理学者のステファン・レバンドフスキー氏が「フェイクニュースは受け手の怒りを誘発する傾向がある。それ故にウイルスのように爆発的に拡散するリスクが高くなる」との見方を示したことを紹介。情報に近づく前に「このビデオやテキストを見てどう感じるか」「誰がこの話を広めることに興味があり、どんな理由を持っているか」といった点において慎重さを保つべきだとした。

次に挙げたのは「情報源の確認」だ。現在、多くのユーザーは特定のニュースサイトやアプリではなく、SNSやオンライン検索エンジン、アグリゲーターを通じて戦争関連のニュースにアクセスする傾向にあり、ニュースの真偽判断をする上で情報源を知ることが一層重要になっていると指摘。仮にその情報が本物であったとしても、発信元を特定することで、発信元の性質から発信の意図や偏向の可能性を理解することができると論じた。

また、SNSアカウントからの情報の場合は、そのアカウントが他に何を投稿しているのか、どこで投稿しているのかもチェックする必要があるとし、報道機関関係者を名乗るアカウントの場合は、その報道機関のウェブサイトで検索すべきだとした。さらに、テキストだけでなく画像や映像の検索も可能であり、写真やスクリーンショットを撮り、GoogleImagesやTinEyeのような検索エンジンに貼り付けて調べることができると紹介した。

記事はこのほか、Factcheck.org、Snopes、Full Factといったフェイクニュースの論破を専門とするウェブサイトをチェックしたり、評判の良い報道機関のファクトチェック部門をチェックすることも、フェイクニュースに振り回されないための有効な手段であるとの認識を示している。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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