中国メディアの極目新聞によると、中国でこのほど、日本軍兵士をやっつけるという内容のライブ配信「打鬼子直播」で稼ぐ動画配信者が増えている。1回のライブ配信で「ギフト（投げ銭）」による収入が1000元（約2万円）を超える配信者もいるという。

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記事によると、「打鬼子直播」は、抗日をテーマとした映画やドラマなどの映像を編集し、中国の多くの反戦映画などで使用された著名な楽曲「鬼子進村曲」を添えたもの。視聴者から配信者に「機関銃を撃つ」「手榴弾を投げる」「航空機で爆撃する」などのギフトを送ることができるという。

記事は、「抗日神ドラマは所轄当局の全力を挙げた是正により影を潜めた。だが、『愛国』を盾に取って利益を上げるという功利的な意識は消滅しておらず、ライブ配信という新たなメディアで復活している。こうした有害なマーケティング手法について、ネチズンは冷静さと警戒心を保つべきだ。そうしたものに病みつきになったり、愛国ビジネスを行う人々に送金したりしてはならないし、国を愛し、故郷を愛する感情を変質させてはならない」などと伝えた。

記事によると、ライブ配信プラットフォームの関係者は取材に対し、「利用規約違反の疑いのあるアカウントについては事実を確かめて処分する」とコメントした。（翻訳・編集/柳川）