誰もが話題にしている中国で最も急成長している5都市―米メディア

Record China    2023年10月25日(水) 5時0分

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中国紙・環球時報(電子版)は24日、米オンラインメディアのAZ Animalsにこのほど掲載された「誰もが話題にしている中国で最も急成長している5都市」とする記事を取り上げた。写真は深セン。

中国紙・環球時報(電子版)は24日、米オンラインメディアのAZ Animalsにこのほど掲載された「誰もが話題にしている中国で最も急成長している5都市」とする記事を取り上げた。

記事はまず、「北京、上海、香港などの都市はその急成長でよく知られているが、中国のすべての都市が同じビートで前進しているわけではない。あまり知られていない都市のいくつかが躍進している」とし、合肥、揚州、深セン成都、南通を取り上げ、次のように紹介した。

(1)合肥:創意工夫と戦略的成長の上に築かれた大都市

このエネルギッシュな都市は近年、驚異的な経済成長を遂げている。合肥の域内総生産は2020年までの20年間で20倍以上急増し、22年の域内総生産は1兆2000億元(約24兆円)を超えた。

合肥の産業ポートフォリオは多様かつ豊かで、自動車や機器の製造から家電製品や生物医学に至るまであらゆるものを網羅している。成功の背後にある重要な要素は、主要産業に対する市の戦略的投資だ。ディスプレーパネルメーカーの京東方(BOE)、チップメーカーの長鑫存儲(ChangXin Memory Technologies)、新興電気自動車メーカーの蔚来汽車(NIO)などの有力企業との提携により、経済的影響力が強化された。

国内だけでなく世界的な人材にとって中国で3番目に魅力的な都市としてもランクされている。世界中のイノベーターが、合肥をチャンスとコラボレーションの魅力的な拠点であると考えている。

(2)揚州:協同発展

揚州はバランスの取れた成長の典型だ。歴史的に豊かな都市であり、塩貿易時代の主要な中継地として栄え、西湖や古代の神社などの観光スポットがある。22年の域内総生産は7100億元(約14兆2000億円)に上る。

自動車や機械などの伝統的な分野と、IT、マイクロエレクトロニクス、ナノエレクトロニクス、環境科学技術などの新興分野の継ぎ目のない融合を実現している。都市と環境の課題に対し、統合的解決策がどのように都市景観をより良い方向に変えることができるかについての説得力あるケーススタディーとして浮上している。

市政府による変革が、市民の生活の質を向上させただけでなく、旧市街を観光客にとって魅力あるものに変えた。かつての産業荒地に新たな命が吹き込まれ、活気に満ちた三湾湿地公園が誕生した。

(3)深セン:選ばれし都市

ハイテク、金融、文化の中心地で、その活力により世界の物流および金融分野の要となった。「中国のシリコンバレー」とも呼ばれる深センは、特に世界のテクノロジーと経済が不安定な状況下で、顕著な回復力と野心を示してきた。今年第1四半期(1~3月)だけで6.5%という驚異的な経済成長率を記録した。

注目すべきなのは、この成長が、中国の技術進歩を抑制するという米国の圧力にもかかわらずもたらされたものであることで、深センの強固さと大湾区(グレーターベイエリア)における戦略的重要性の証しだ。

(4)成都:持続可能な野心

域内総生産が2兆元(約40兆円)に達する経済都市というだけではない。生態学的および社会的責任の模範でもある。複数の分野にわたる協力的な取り組みを通じて、自らの課題に対処するだけでなく、より広範な気候、生物多様性、持続可能な開発目標にも貢献している。

成都パンダ研究基地の心安らぐパンダの存在、明・清時代の建築方法にならって再現された「錦里古街」の歴史の響きは、単なる観光名所ではなく、投資家にとっても重要な魅力となっている。成都の多面的な成功は、産業の野心、堅実な財政、文化的な魅力の重ね合わせによるものと言える。

(5)南通:伝統的な絹から現代の産業集積群へと立ち上がる不死鳥

長年にわたって塩や絹で栄えてきたこの都市は現在、魅力的な岐路に立たされている。その軌道を再定義し、伝統産業と新興ハイテク分野の継ぎ目のない融合を実現させた。今年上半期だけで域内総生産が6000億元(約12兆円)を突破したのは、第1次、第2次、第3次産業の総合的な貢献によるものだ。

複数の分野にわたるバランスの取れた成長、慎重な投資、住民の福祉に重点を置き、複雑だが調和の取れた発展のタペストリーを織り上げている。あなたが投資家であれ、政策立案者であれ、一般市民であれ、南通の驚異的な変貌から教訓を得られるだろう。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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