「蛙化現象」で日本の婚姻率がさらに低下?―中国メディア

Record China    2023年10月27日(金) 8時0分

拡大

中国メディアの環球時報は24日、「蛙化現象」の流行が日本の婚姻率を下げたとする文章を掲載した。写真は渋谷。

中国メディアの環球時報は24日、「蛙化現象」の流行が日本の婚姻率を下げたとする文章を掲載した。筆者は天津社会科学院アジア太平洋協力・発展研究所副研究員の師艶栄(シー・イエンロン)氏だ。

文章は「蛙化現象」という言葉は心理学用語だと紹介し、「好きな相手に好意を示されると相手と付き合い続ける気が急になくなり、ひいては嫌悪感まで抱く現象だ」と説明。また、何気ないささいな言動で好きな相手に嫌悪感が生まれることにも使われるようになったとも述べ、「2004年に現れたこの言葉は日本のZ世代の関心と共鳴を引き起こした」「『蛙化現象』の流行は日本のZ世代の消極的な結婚・恋愛観の投影でもある」と論じた。

そして、国立社会保障・人口問題研究所が今年8月に発表した報告書では18~34歳の未婚男性の約17%、18~34歳の未婚女性の約15%が「一生結婚するつもりはない」と回答したとのデータが示されたと紹介し、前回調査から男性が約5ポイント、女性が約7ポイントの上昇となったことを伝えた。

文章は「時代の移り変わりと共に日本の若者の結婚・恋愛感にも変化が生じている。適齢期に結婚し、良妻賢母となることは過去には多くの女性の理想的な生活スタイルだったが、バブル経済崩壊後に『男は外で稼ぎ、女は家で家事を切り盛りする』という伝統的な役割分担は衝撃を受けた」と続け、「働く女性の増加や価値観・生活スタイルの多元化に伴って伝統的な結婚・恋愛観は次第に晩婚や非婚に取って代わられた。結婚が人生で必須の選択でなくなった時、若者の恋愛に対する態度も消極的になった」と記している。

また、「日本のZ世代は独立性、自意識がますます強まっており、自分自身の感情の認知と心理経験をより気に掛けている。相手の言動が気に入らなければ果断に放棄し、妥協はしない」とした他、さらに重要なこととして「結婚を前提とした恋愛の非主流化」を挙げて「恋愛と結婚に必然的な関係はなく、結婚に比べて日本のZ世代が追求しているのは恋愛のプロセスだ」「日本の一部Z世代にとって、恋愛の終点は結婚ではなく、『蛙化』だ」と指摘。その上で「『蛙化現象』の流行とそれが映し出す消極的な結婚・恋愛観は婚姻率を一定程度引き下げ、非婚の状況をエスカレートさせた」と述べて日本は加速度的に非婚時代に入っているとし、その最も直接的な影響は出生数の減少だとして22年の日本の出生数が80万人を割ったことに言及した。(翻訳・編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携