中比の船衝突、緊張がエスカレート―仏メディア

Record ASEAN    2023年10月24日(火) 12時0分

拡大

23日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、フィリピンと中国の船が南シナ海で衝突し、緊張がエスカレートしていると報じた。資料写真。

2023年10月23日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、フィリピンと中国の船が南シナ海で衝突し、緊張がエスカレートしていると報じた。

記事によると、仏紙フィガロは、南シナ海のセカンド・トーマス礁(フィリピン名はアユンギン礁、中国名は仁愛礁)で22日にフィリピンの補給船と中国海警船が衝突した問題について、両国が非難合戦を繰り広げ、互いに自らの正当性を主張する動画を公開しているとが報じた。フィリピン政府は同日に「中国海警船5203号が2回、フィリピン船にぶつかってきた」と非難し、中国大使を呼んで抗議を行えば、中国大使館もフィリピン船が衝突してきたとして強い不満を表明した。

また、仏紙リベラシオンはこの問題について「南シナ海情勢をより緊迫化させた」とした上で、中国がこの10年余りにわたって一方的に南シナ海の90%に及ぶ主権を宣言し、フィリピンの他にベトナムやマレーシア、インドネシア、ブルネイなどから異議が出されていること、16年7月にハーグ国際仲裁裁判所が中国の主張を「法的根拠に欠ける」と退けるも中国側が裁定の受け入れを拒否していること、世界の貿易航路の約25%が通る南シナ海について中国の習近平政権が戦略的に重要な海上通路と位置付け、海域の島で軍事基地建設を進めていること、中国が民兵の乗った漁船や、強力な艦隊を南シナ海に送り込んで沿岸国の漁船に干渉していることなどを紹介した。

同紙はさらに、セカンド・トーマス礁をはじめとする南シナ海海域ではしばしば中国とフィリピンによる事件が発生しており、1999年にはフィリピンが艦船を意図的に浅瀬に乗り上げて主権を宣言し、現在も海軍の戦闘員が現地を見張り、定期的に補給物資が輸送されていると紹介。これに対して中国は15年以降たびたびフィリピンの補給船を妨害する行為に出ていると伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携