中国の習近平国家主席は20日午前、北京市内の人民大会堂でブラジルのリラ下院議長と会談しました。

習主席は、「中国とブラジルはそれぞれ東西半球の最大の発展途上国であり、世界的な影響力をもつ新興大国だ」と論じた上で、「両国は激変と混乱が渦巻く世界にあって、互いに支持し合い足並みをそろえるべきだ。『一帯一路』イニシアチブは、ブラジルの『再工業化』と新たな『加速成長計画』に極めて合致している。両者を結び付けることが、各自の現代化プロセスの推進につながる」と強調しました。また、ブラジルが来年に主要20カ国・地域首脳会議（G20サミット）と「国連気候変動枠組み条約」締約国会議を主催することを支持し、ブラジルとの協調と協力を強化していく中国の立場を示しました。

習主席はさらに、「両国にとって今年は戦略的パートナーシップ樹立30周年であり、来年は国交樹立50周年を迎える」と指摘し、今後の両国関係について「伝統を引き継ぎつつ未来に向かう道のりだ。前途は明るい」と述べました。

リラ下院議長は、「中国の成功は世界にとって重要だ。ブラジルにとっての中国は一貫して、発展を実現させる重要なパートナーだ」と述べました。リラ議長はその上で、「ブラジルは中国との発展戦略の連結を強化することを望む。ブラジル議会は中国の全国人民代表大会との交流強化を希望する」と説明し、来年の両国国交樹立50周年を契機に、両国関係を新たなレベルに引き上げたいとの考えを示しました。（提供/CRI）