中国の北部辺境、「グリーンな長城」に彩りを添える太陽光発電による砂漠化対策

人民網日本語版    2023年10月22日(日) 21時30分

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「三北」防護林プロジェクトは中国の国家重要戦略だ。

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「三北(東北・西北・華北) 」防護林プロジェクトは中国の国家重要戦略だ。新時代の「三北」プロジェクト「三大難関攻略戦」の一つとして、黄河「几字弯」(「几」字型の曲がり)難関攻略戦はその中で最も重要だ。黄河「几字弯」南岸ではクブチ砂漠が果てしなく広がっているが、よく見るとずらりと並ぶソーラーパネルと建設中のパイプパイルの下のところどころに緑があるのが分かる。砂漠での太陽光発電拠点の建設は、日照資源を十分に利用し発電を行い経済効果を生むほかに、土壌の水分の蒸発を効果的に減らし、植被率を高めることができる。同時にパネル下の栽培、パネル間の養殖により、現地の農家・遊牧民の生活水準の向上に役立つ。人民日報が伝えた。

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クブチ砂漠内モンゴル自治区オルドス中北部に位置する三峡集団新エネルギー拠点プロジェクトが2022年8月3日に承認され、国家砂漠拠点の第1弾で初のプロジェクトになった。プロジェクトは太陽光発電を800万kW、風力発電を400万kW建設する。プロジェクト先導プロジェクト第1区間既製杭基礎打ち込みが現在100%完了している。第2区間では累計で14万5000本を打ち込んでおり、83.1%が完了している。第1区間の架台の累計設置数は1650セットで、モジュールの累計設置数は899セット。

クブチ砂漠の奥地(南東部分)で、三峡新エネルギーと億利集団が共同開発するオルドス市蒙西拠点クブチ200万kW太陽光発電砂漠化対策プロジェクトの敷地面積は約6667ヘクタールで、新エネルギー発電産業と砂漠生態対策と現代農業・牧畜業を有機的に結びつける。同プロジェクトは年内に全容量の系統接続を実現する見込みだ。完成後に砂漠面積6667ヘクタールを修復・保全でき、黄河に流れる砂を年平均で200万トン減らし、グリーン電力を年平均で約40億kWh供給する。


オルドス市蒙西拠点クブチ200万kW太陽光発電砂漠化対策プロジェクトはスマート節水灌漑技術を採用し、パネル上で発電し、パネル下でトマトを大規模栽培している。トマトはすくすく育っている。

パネル上でグリーン電力を発電し、グリーン水素を製造し、パネル間で草を生やし、家畜と家禽を養殖。パネル下がオアシスになり、グリーンな利益を生む。建設者は現在、クブチ太陽光発電砂漠化対策プロジェクトの最前線に立っている。砂漠の緑は今後さらに広がり続け、中国の北部辺境の長いグリーンな壁をよりしっかり築くようになるだろう。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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