中国で子どもを中心にマイコプラズマ肺炎が急増―香港メディア

Record China    2023年10月20日(金) 14時0分

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19日、香港メディア・香港01は、中国各地で幼児を中心にマイコプラズマ肺炎が急増していると報じた。写真は河南省人民医院。

2023年10月19日、香港メディア・香港01は、中国各地で幼児を中心にマイコプラズマ肺炎が急増していると報じた。

記事は、北京市にある小児病院では9月1日の新学期開始以来、外来受診する子どもの数が大幅に増加しており、その半数以上が肺炎マイコプラズマ感染症による呼吸器症状を患っていると紹介。上海市の小児医療センターでも今年7月以降で400人近いマイコプラズマ肺炎の子供たちを治療し、広州市婦女児童医療センター珠江新城病院区発熱クリニックでは、中秋節国慶節の連休中に1日の診察件数が最大1000件を超え、約2〜3割がマイコプラズマ肺炎だったと伝えている。

そして、今年2月に国家衛生保健委員会が発表した「小児マイコプラズマ肺炎診断・治療ガイドライン(2023年版)」の情報として、マイコプラズマ肺炎が5歳以上の小児に多く、主な臨床症状は発熱、咳、頭痛、鼻水、咽頭痛、耳痛などで、発熱は比較的高熱となり、咳は百日咳と同じように激しいと説明。特に今年は、マイコプラズマ肺炎の低年齢化という特徴が現れており、3歳以下の乳幼児の発症が多く見られるとした。

その上で、北京佑安医院感染総合科の李侗曾(リー・トンツォン)主任が「新型コロナ流行以前は、3〜7年ごとにマイコプラズマが肺炎が比較的大流行する傾向にあった。過去3年間は厳しい新型コロナ予防策により呼吸器疾患の発生率が低下したが、同時に特に小児を中心に免疫力不足という問題も引き起こした。新型コロナ対策が緩んだことで、今年の感染者数は例年に比べて大幅に増加する可能性がある」と述べたことを伝えた。

また、上海交通大学医学院付属仁済医院宝山分院小児科の劉茂松(リウ・マオソン)主治医師が「この病気は季節性ではなく、1年を通して感染する可能性があるが、入学シーズンで患者が集中した。年内にピークを迎えるかどうかは何とも言えないが、現状はピークに達していない」と語り、今後も患者が増加する可能性があるとの見通しを示したことを紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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