海岸で行方不明の4歳女児が遺体で発見、父親の行為は犯罪に当たるのか?―中国

Record China    2023年10月19日(木) 21時0分

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中国・上海市の海岸で行方が分からなくなっていた4歳女児が遺体で発見された。

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中国・上海市の海岸で行方が分からなくなっていた4歳女児が遺体で発見された。中国のネット上では父親の行動に批判の声が殺到している。

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中国メディアの九派新聞などによると、今月4日午後、黄(ホアン)さんら家族5人が車で南匯新城ビーチを訪れた。黄さんは妻とその母親、小さい息子を車に残して娘と共に海岸に向かった。女児が楽しそうに遊ぶ様子を見て撮影したくなった父親は、女児をその場に残して車にスマートフォンを取りに向かった。

途中、砂浜の石で足に裂傷を負ったため走ることができず時間がかかった。車に到着して確認するとスマートフォンの電池残量があまりなかった。この時、妻らは早く女児の元に戻るように黄さんを促し、スマートフォンを持たず、けがの手当てもせずに海岸に向かった。黄さんは女児の元を離れてからおよそ12分後に海岸に戻ったが、その時すでに女児の姿は見えなくなっていた。


その後、通報を受けて駆け付けた現地の警察や消防らが女児の行方を捜したが見つからず。翌5日から200人余りを投入して捜索していたが、18日午前に浙江省寧波市の海岸で遺体を発見、着衣の特徴が似ていたため家族が確認したところ、行方不明になっていた女児であることが確認された。女児の遺体には暴行されたような跡はなく、死因は溺死とみられている。現地警察は事故とみて調べを進めているという。

この事故をめぐっては女児の元を離れた父親の黄さんに批判の声が集まっており、SNS・微博(ウェイボー)では「父親の行為は犯罪になるのか」がトレンド入り。

これについて中国メディアの三聯新聞週刊は、法律が専門の北京師範大学の袁彬(ユエン・ビン)教授の話として「子どもをないがしろにする行為には、体罰や精神的苦痛を与えるといった虐待行為のほか、ネグレクトなどの監督責任の不履行がある。監督責任の不履行は極端なもの以外にも、子どもを一人で危険な場所に長時間居させるなどの行為も含まれ、極端なケースを除く中程度以下のケースについては、わが国の法体系は空白状態にあり改善が必要だ」と伝えた。

袁教授はまた、米国英国などではたとえ自宅であっても子どもを一人にさせることが厳しく制限されているとした上で、「今回の事故において、父親の行為が過失致死に当たるかどうかは司法の尺度による。法規定からすれば、適用される可能性は排除されない。もっとも、判例から見るに適用されたケースはあまり多くはなく、通常は両親の刑事責任はそれほど追及されることはない」と解説した。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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